アレフ:サークル通じ学生を勧誘 オウム事件知らない世代

毎日新聞 2012年06月24日 09時35分(最終更新 06月24日 10時51分)

アレフの拠点化に反対する住民が立てたのぼり。中央奥のビルがアレフ入谷施設=東京都足立区入谷で2012年6月19日、安高晋撮影
アレフの拠点化に反対する住民が立てたのぼり。中央奥のビルがアレフ入谷施設=東京都足立区入谷で2012年6月19日、安高晋撮影

 全国の大学の2割に当たる約150校が加盟する「全国カルト対策大学ネットワーク」は、カルト集団の勧誘から学生を守るための情報交換をしている。発起人の一人、恵泉女学園大学の川島堅二学長(宗教学)は一昨年、首都圏の大学でカルト宗教について講演した後、男子学生から「アレフという団体は知っていましたが、もともとオウム真理教だったことは初めて知りました」と聞かされ、驚いた。「オウムの記憶が薄い大学生以下の世代がターゲットになっている」と警鐘を鳴らす。

 高橋容疑者が逮捕された15日の夜。約50人のアレフ信徒が暮らす東京都足立区の入谷施設近くで、住民約30人が会合を開いた。対策住民協議会の斎藤洋一会長(68)が「逮捕には安堵(あんど)しているが、恐怖を感じながらの毎日は続く」とあいさつすると、多くの人がうなずいた。

 施設周辺では、イヤホンを耳に当て、伏し目がちに歩く信者の姿が見られる。住民がつぶやいた。「教団が解散して信者がいなくなるまで、私たちの不安は消えない」【安高晋、伊藤一郎】

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