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慰霊の日 遺族ら平和願い行進
6月23日 11時41分

慰霊の日 遺族ら平和願い行進
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沖縄戦最後の激戦地となった沖縄本島南部の糸満市では、遺族などおよそ800人が平和の尊さを訴える平和行進を行いました。

ことしで51回目となる平和行進は、沖縄戦最後の激戦地となり多くの人が亡くなった沖縄本島南部から平和の尊さや戦争の悲惨さを訴えようと、毎年「慰霊の日」に行われています。
この日は、県内外の遺族などおよそ800人が糸満市役所前の広場から、戦没者の追悼式が行われる平和祈念公園までのおよそ9キロの道のりを行進しました。
主催する沖縄県遺族連合会によりますと、高齢化が進み、行進に参加できない遺族が年々増えていて、戦争の記憶をいかに継承していくかが課題になっているということです。
参加者は戦争で亡くなった人たちのことを思いながら、歩みを進めていました。
父親など家族4人を亡くしたという沖縄市の77歳の男性は「戦争は何ももたらさない悲惨なものです。基地問題が解決しないかぎり、沖縄に本当の平和は訪れないと思います」と話していました。
また、孫と一緒に毎年参加している那覇市の67歳の女性は、「父親を亡くした自分の体験を伝えていくことができたらという思いで、行進に参加しています」と話していました。

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