震災がれき:北九州市長が受け入れ表明

毎日新聞 2012年06月20日 12時16分(最終更新 06月20日 14時10分)

震災がれきの受け入れを表明する北橋健治・北九州市長=北九州市小倉北区で2012年6月20日午前10時52分、加古信志撮影
震災がれきの受け入れを表明する北橋健治・北九州市長=北九州市小倉北区で2012年6月20日午前10時52分、加古信志撮影

 北九州市は、市議会が3月12日、がれき受け入れを市に求める決議案を全会一致で可決したのを機に検討を開始。北橋市長は「健康影響などについて専門家を交えて議論を進め、結果を市民や議会に示した上で可否を判断する」とし、受け入れる場合は放射性セシウム濃度(放射能濃度)を一般廃棄物として扱える1キロ当たり100ベクレル以下とした。

 5月23〜25日にがれき80トンを試験焼却した結果、灰の放射能濃度は最大同30ベクレルで、国の基準(同8000ベクレル)、市の独自基準(同330ベクレル)を下回った。北橋市長は「処理方法の安全性は確認できた」とし、今月からはタウンミーティングや市内全7区での住民説明会でも自ら説明。受け入れ反対の市民らとの議論が紛糾する場面も見られたが、最終的に「市民の理解は広がっている」とし、受け入れ可能と判断した。

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