慎太郎都知事「小沢一郎という男は大嫌いだ」橋下塾で“壊し屋”批判

報道陣との質疑応答で、握手を交わす橋下徹大阪市長（左）と石原慎太郎東京都知事

　東京都の石原慎太郎知事（７９）が２３日、大阪市の橋下徹市長（４２）が代表を務める地域政党「大阪維新の会」の次期衆院選候補者擁立を見据えた「維新政治塾」の入塾式に出席。講演で、塾生約９００人に「今日がこれからの日本の転換の一つのきっかけになることを、大いに期待している」とエールを送った。

　講演では戦後の政治史、政局の変化などを約１時間語った。民主党の小沢一郎元代表についても「私は率直に言って、小沢一郎という男は大嫌いだ。あの男は党をつくっては壊した」と、新党結成を検討している“壊し屋”を批判した。

　分裂騒ぎの民主党にとって、存在感を増す維新の会は脅威の的。石原知事は「東京と大阪でいろんな形で手を組んでいくのが重要」と、維新との連携を重視していく考えを示唆。また、橋下市長が「（日本を引っ張る都市が）２つになるよう頑張りたい」と話すと、都知事は「その可能性は十分ある。私はもうじき世の中を去る人。あなたはこれからの人」と、石原イズムの後継者に指名するかのように話した。

　会見では国政進出を明言しなかった橋下市長だが、式では塾生に向け「来るべき“その時”に備えましょう。戦いに勝ちましょう。戦士になってください。日本を変えましょう」と猛烈な檄を飛ばし、次期衆院選への準備を加速させる考えを示した。

（2012年6月24日06時02分  スポーツ報知）

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