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◆巨人7―4ヤクルト(23日・東京ドーム) 巨人がヤクルトに逆転勝ちし、連敗を2で止めた。先発の沢村が初回、バレンティンに超特大2ランを被弾。4回3失点KOされる苦しい展開も、4回の打者一巡の猛攻で4点を奪って逆転。一度は追いつかれたが、6回に加治前の適時打、7回には阿部の2年ぶり三塁打と高橋由の犠飛などで突き放した。首位・中日に0・5差に肉薄。一枚岩野球で奪首に挑む。
何度も何度も手をたたいた。原監督は一塁ベンチの最前列で激しく動いた。めまぐるしく選手を入れ替え、そして選手たちは次々に期待に応えた。ベンチ入り25人中20人を投入し、チーム全員で勝ち取ったリーグ戦再開後初勝利。これが「一枚岩野球」だ。
流れを変えたのは加治前だった。2点を追う4回2死満塁。先発・沢村の代打として押し出し四球を見極めた。そのまま9番に座ると、今度は同点の6回1死三塁、バウンドで前進守備の三塁の頭を越える勝ち越し打。「いいカウントだったし、狙い球を絞って思い切って振った」。してやったりの笑みを浮かべた。
2ボールからのタイムリーだったが、開幕から続けてきた戦いが呼び込んだカウントと言ってもいい。これまで、ここぞで原監督はスクイズのサインを出してきた。しかし、交流戦終盤はほとんど出していない。「相手に『スクイズがあるかもしれない』と思わせるだけでも大きい。考えさせたら勝ち」というのが狙いだった。実際、ヤクルト3番手の山本哲は投げにくそうに直球を2球続けた。そして、外角に甘く入ったスライダーが餌食になった。
原監督は「あの場面はスクイズは考えず、カジ(加治前)にかけた。今日はカジが雰囲気を変えたしラッキーボーイ。立ち直りつつあった沢村を代えて、攻撃的に非常にいいものが出た」と満足そうに振り返った。
4月20日のヤクルト戦(神宮)。今季初先発だった加治前に「ホームラン2本でも打ったら、人生変わるぞ」と送り出したが、3打数無安打に終わった。「今日は変わらなかったけど、またチャンスはある」と肩をたたいた。そんな言葉を選手に送り続けてきた。だから、選手たちも期待に応えようと奮闘する。4回の4点も村田の激走あり、高橋由、エドガーの粘りの四球があった。打たれはしたが2番手の田原も、6、7回を無失点に抑えたマシソンも「チームのために」と必死だった。指揮官は「4回はよくつないだ。攻撃的な走塁も勢いをつけたし、相手にじわりじわりとダメージを与えた攻撃」と振り返った。
原監督のプライベートな騒動後、初勝利。お立ち台で加治前は言った。「つなげることだけ考えた。足がガクガクになる場面で使ってもらって、いい経験させてもらっている。監督の期待に応えたい。まだ力も足りないし下手くそだけど、全力でやる」。自分1人だけじゃない。大勢の仲間がいる。投手も野手も、後ろにつなげよう。そう思って必死にもがき、戦っている。
(2012年6月24日06時05分 スポーツ報知)
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