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卵子老化 医療機関の説明に課題6月24日 5時52分
女性が年を重ねるとともに妊娠しづらくなる「卵子の老化」について、専門の医療機関の8割が患者の理解が足りないとする一方、患者の7割近くは医療機関の説明が不十分と考えていることがNHKの調査で分かりました。
「卵子の老化」は30代半ばを過ぎた女性の妊娠が難しくなる原因の一つで、NHKが全国の専門医療機関と患者を対象に行った調査では、卵子の老化による不妊が広がっている実態が初めて明らかになりました。
この調査の中で、医療機関に対して患者の卵子の老化への理解が不十分と感じるか聞いたところ、「おおいにある」が43%、「たびたびある」が37%と、8割の医療機関が患者側の理解に課題があると回答しました。
一方、患者を対象にした調査では、医療機関から卵子の老化について、「説明されていない」と回答した人が31%、「明確には説明されていない」が36%と、7割近い患者が医療機関の説明が不十分だと感じていることが分かりました。
35歳以上の女性では、治療を始めるまで卵子の老化について知らなかったと答えた人が半数を超えていて、医療機関には患者が納得して治療に取り組めるようより丁寧な説明が求められます。
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