真夕　外国人連勝阻止へ２位発進　ポルシェもゲットだ！

　▽２２日、千葉県・カメリアヒルズＣＣ（６４７５ヤード、パー７２）▽雨、気温１８・２度、風速３・８メートル▽賞金総額１億円、優勝１８００万円▽１０８選手▽観衆１０２４人

　最終日に逆転負けの雪辱を胸に、服部真夕（２４）＝ＬＩＸＩＬ＝が５アンダーの６７で２位発進した。前々週のサントリーレディスでは２位に５打差の独走で最終日を迎えながら、韓国のアマチュア金孝周に逆転負け。副賞・ポルシェ付き１億円の今大会は、悔しさを晴らす絶好の場。６４をマークしたアン・ソンジュ（韓国）が首位に立ったが、今週こそ外国人連勝を７で止めてみせる。

　今季未勝利の中ではトップの賞金ランク７位。いわば“優勝待合室”の先頭にいる服部が、闘志を見せた。１２番まで４つのバーディーを奪い、順調にスコアを伸ばしながら１５番の３パットボギーで失速。そのまま終わるかと思われた最終１８番パー５。残り２４３ヤードの第２打を３番ウッドでピン手前７メートルに。すんなり沈めて、今季２個目のイーグル奪取だ。

　「狙ってました。ティーショットが、いいとこまで行ったので、風はフォローだったし“行くぞ”という気持ちで打ったら、しっかり乗ってくれました」。フィギュアスケートのキム・ヨナ似と言われるクールな笑顔で、首位と３打差２位の絶好発進を決めた。

　前々週の大逆転負けの後遺症はない。「もちろん、そこはもう引きずってはないです。新たな自分になってると思うので」と服部。バーディー合戦となる展開にも「スコアの伸びる戦いは苦手ではないので」と、やる気も満々だ。

　Ｖ副賞のポルシェ・ニューボクスターも服部を刺激する。「月曜日、仲間とディズニーシーに行ったんですけど、その道中、電車の中で大会ポスターを見て、副賞の車がポルシェだって知ったんです。ぜひ欲しい。かなり欲しいです！」。師匠の岡本綾子が、１９９４年の廣済堂アサヒゴルフカップＶで黄色のポルシェを獲得した姿を、服部が知るよしもないが「外国人連勝ストッパーに？　はい、今週こそ。赤のポルシェも頑張ります」と話した。　（月橋文美）