'12/6/23
韓国が人口5000万人突破 「メジャー入り」祝賀気分
【ソウル共同】韓国統計庁の推計で、韓国の人口が23日、5千万人を超えた。メディアは、経済規模を考慮すれば国力が「世界のメジャーリーグ入りした」(ソウル新聞)と祝賀の雰囲気だ。
しかし4年後の2016年をピークに15〜64歳の生産年齢人口が減少に転じ、人口自体も30年に5216万人に達した後、減り始める見通しで、高齢化社会への取り組みが迫られることになる。
韓国では朝鮮戦争休戦後の1955年から63年に生まれた「ベビーブーマー世代」が人口増で大きな役割を果たした。しかし80年代から少子化が急速に進み、1人の女性が生涯に産む子供の推定数を示す合計特殊出生率は2005年には1・08と世界最低水準に低下。統計庁は06年に人口5千万人時代の到来は不可能だと予測したこともあった。
その後、10年の同出生率が1・23まで上昇したり、農漁村の男性の外国人女性との結婚が増え、1年のうち国内に3カ月以上居住する外国人が昨年約98万人まで増えたりしたこともあって人口の増加を維持している。
ただ、生産年齢の100人に支えられる65歳以上の高齢者の数は、10年の15・2人が40年には57・2人にまで増えると試算され、日本の後を追う形で社会の高齢化が進むことになる。