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洋上風力発電マニュアル作成
6月24日 4時34分

原発事故を受けて、再生可能エネルギーの需要が集まるなか、陸上よりも強く安定した風が吹き、効率的な発電が見込めるとされる洋上での風力発電の普及につなげるため、環境省などは発電を行うまでの必要な手順をまとめた事業者や自治体向けのマニュアルを作成しました。

海の上は陸上より風が強く、地形の影響も少ないため、安定した風力発電が可能とされ、北海道や山形県、それに茨城県の一部の沿岸部で発電が始まっています。
原発事故を受けて、今後さらに洋上での風力発電の需要が高まるとみられることから、環境省と国土交通省は、港の周辺の海域で風力発電を行う場合の手順をまとめた事業者や自治体向けのマニュアルを作成しました。
マニュアルでは、地元住民などを交えた協議会を設置して、情報の共有や発電事業への同意を得ることや、水産業への影響や船舶の安全性などを考慮して、風車の設置場所を決めることなどを細かく説明しています。
現在、国内で稼働している洋上風力発電は、いずれも海の底に支柱を固定する「着床式」と呼ばれる方式ですが、環境省は海の上に本体を浮かべる「浮体式」と呼ばれる新しい方式についても、近く実証実験を行う予定で、今後、導入拡大を目指すことにしています。

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