自身で試したあまり大っぴらに語れない、合法?違法?スレスレ?微妙な『怪しいグッズ』の使用感や感想など紹介したいと思います。

IMG_0026万能BS/CSチューナーの『SKYLAB』とは、韓国Vision TV社『VT−7000HD BS』の日本向けOEM商品で、このチューナーの最大の特徴の『スペシャル機能』が実に怪しい!地上デジタル放送・スカパー!e2などでは、ARIB限定受信方式(B-CAS)により、契約者以外の視聴を防止するという暗号化技術(CCI信号『コピーコントロール』を含んだMULTI2の暗号化『アクセスコントロール』)が施されています。この暗号化を復号化するためには、放送波に含まれている共通鍵のECM(Entitlement Control Message)とB-CASカード固有のEMM(Entitlement Management Message)が必要になります。共通鍵のECMを使って受信機本体でECM処理がされ、B-CASカードのEMMを使ったEMM処理によって生成されたKw(ワークキー)を使って、ECMの復号化を行なって、Ks(スクランブルキー)を取り出し復号化します。無料/公共放送はECM処理をするだけでMULTI2を復号化が可能ですが、有料放送はEMM処理をしてからECM処理をしなければMULTI2を復号化することが出来ません。

この『スペシャル機能』はB-CASの暗号そのものを破ったのではなく、方式のバグを利用したスクランブル解除方法です。正規に有料放送契約すれば、B-CASカードからKs(スクランブルキー)を取り出せますが、B-CASカードからKs(スクランブルキー)を取りだす事はしていません。その代わりに『SKYLAB』は、Ks(スクランブルキー)をインターネット経由で受け取っています。

『スペシャル機能』については、買い取り商品(機能)ではなく、インターネット経由によるKs(スクランブルキー)配信があってのサービス(機能)となります。『SKYLAB』と『Ks(スクランブルキー)配信サーバ』の関係がとても大切で頻繁にサーバと通信が発生しており、ネットワーク負荷による遅延までもがスクランブル解除に大きな影響を与えます。
『Ks(スクランブルキー)配信サーバ』の仕様等の変更も想定されるので『ファームウェア』のアップデートも重要になってきます。

『SKYLAB』、『VT−7000HD BS』の国内の販売代理店も数社ありますが、今回購入した『GOD−TUNER.NET』では、RCA音声出力がされない初期不良についても迅速、親切に対応してもらえました。この手の『怪しいグッズ』ましてや海外製となれば、販売代理店サポートが手厚い方が安心できます。 『ファームウェア』の提供が他店より早いのも評価できます。ファームウェアは購入者専用のサイトより提供されるので安心です。

これで『万能CATVチューナー(アナログ)』の役目を終え、新たなデジタル環境での『スクランブル解除実験』を継続する事にします。

『スクランブル解除実験』を試したい方はご参考にして頂ければ幸いです。

尚、記事内容は自分自身で試したり、聞いたり、調べたりして自己解釈している内容であって間違った内容が含まれいるかもしれない事をご了承下さい。