住宅ローン:融資で詐欺容疑、2人逮捕 和歌山
毎日新聞 2012年05月09日 10時22分(最終更新 05月09日 11時32分)
JAわかやま(和歌山市)に虚偽の所得証明書を提出して3700万円の住宅ローン融資を受けたとして、同県警和歌山東署は8日、和歌山市津秦、建築業、朴義男(53)、同市新堀東1、会社員、逸見将功(47)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、2人は共謀し、06年2月、朴容疑者経営の建設会社に発注して、逸見容疑者が同市内に木造2階建て住宅を建てるとしてJAわかやま四ケ郷中之島支店に住宅ローンを申請。実際の所得額より多く記載した給与支払報告書などを提出し、3700万円の融資をだまし取ったとされる。
同署によると、逸見容疑者は容疑を認めており、朴容疑者は「関与していない」と否認している。逸見容疑者は融資を受けた後、自己破産した。
関係者によると、この建設会社に住宅建設を発注した購入者らに対して他にも計約6億円が融資されていたという。住宅ローン融資を審査する県農業信用基金協会(同県海南市)が10年2月、同署に告発していた。【竹内望、岡村崇】