沖縄慰霊の日:「絶対生きろ」投降促した知事の言葉胸に

毎日新聞 2012年06月23日 15時36分(最終更新 06月23日 16時01分)

沖縄戦の体験を語る山里さん=沖縄県うるま市で2012年6月12日、佐藤敬一撮影
沖縄戦の体験を語る山里さん=沖縄県うるま市で2012年6月12日、佐藤敬一撮影

 知事や県職員を慰霊する摩文仁の「島守の塔」を今月も訪れ、手を合わせた。「なぜ自分だけが生かされたのか」。罪悪感にも似た思いは今も抱き続けている。それでも「戦争の苦しさや悲しさ、悔しさを、もっともっと話してこいと、亡くなった友人たちが言っているのかもしれませんね」。

 本土復帰40年を迎えた沖縄だが、基地負担は減らず、墜落事故が相次ぐ垂直離着陸機オスプレイも配備されようとしている。山里さんは言った。「本土での戦いを遠ざけるため沖縄で足止めしておけということで沖縄戦は長引いた。いつまでこの小さな島が苦しめられるのか」【佐藤敬一】

 【ことば】島田叡知事

 1901年、神戸市生まれ。大阪府内政部長を務め、45年1月に沖縄県知事就任を発令された。単身で赴任し、県民の食糧確保のために自ら台湾に渡ったり、老人や子供の避難策に奔走。沖縄戦では本島南部で消息を絶った。

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