西岡容疑者、女性の部屋と勘違いか…浦安看護士殺害事件

看護師刺殺事件で任意同行されたときの西岡大志容疑者

　今年４月に千葉県浦安市のマンションで仙台市の看護師・長谷川かなえさん（２３）の刺殺体が見つかった事件で、２１日夜に殺人容疑で逮捕された同じマンション５階に住むＩＴ企業社員・西岡大志容疑者（２６）が「盗みに入りやすいと思い、女性の部屋を狙った」と供述していることが２２日、分かった。

　現場は２階にある長谷川さんの友人男性宅。マンションの防犯カメラには事件当時、西岡容疑者の後からオートロックの玄関を通り、マンション内に入る長谷川さんの姿が映っていた。長谷川さんは友人が入れた合鍵を郵便受けから取り出そうとして、容疑者に部屋番号をのぞき見されたとみられる。カメラには、エレベーター内で西岡容疑者が何かを拾うような姿も映っていた。同日送検された西岡容疑者は調べに対し「部屋は無施錠だった。玄関から入った」「凶器の包丁は室内で見つけた。近くのどぶに捨てた」「包丁と被害者の携帯電話を別々に捨てた」などと供述している。

　西岡容疑者は大阪府松原市出身。２０１０年に立命館大を卒業後、都内のＩＴ関連会社に入社。社宅である現場マンションに入居した。システムエンジニアとして勤務し、事件後も普段通りに出社していた。同僚には「仕事熱心」「まじめで優秀」などと評価されている。

　月収は手取りで３０万円前後だという。会社関係者は「普通の生活には十分な収入があったはず。金銭的なトラブルも聞いたことがない」と話す。県警は「盗み目的だった」との供述の信ぴょう性についても調べを進める。

　長谷川さんの父親は２２日、宮城県警を通じ「私たちの苦しみ、悲しみは今後も終わりません。娘はもう帰ってきません」とコメントした。

（2012年6月23日06時02分  スポーツ報知）

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