左太もも裏筋挫傷で戦列を離れていたマット・マートン外野手(30)が2日、約2週間ぶりに一軍に合流した。巻き返しに燃えているが、チーム内ではケガの再発を懸念する見方も多く、口グセの〝ゼッコウチョウ〟こそ最も危険との指摘が出ている。
帰ってきたマートンは打撃練習では51スイング中、柵越えは2発にとどまったが、鋭い当たりを連発して健在ぶりを示した。その一方で、チーム内にはハラハラムードが漂う。あるチーム関係者は「本人は細心の注意を払ってくれると思うが…」と前置きした上で「筋挫傷はクセになりやすい。特に調子がいいなあとか、足が軽いなあと思った時ほど、無理をするので再発しやすい」と一抹の不安を口にした。
マートンといえば「ゼッコウチョウ」を口グセにするほどポジティブな性格。今回も二軍での調整段階から「準備OK」「状態は98%だ」と言い切って復活をアピールしてきた。
それだけに、「慎重であるのに越したことはない。既にコーチ陣は『無理するな』と言ってるけど、今後も少しセーブするように伝えないといけない」(別の関係者)。得意の〝絶好調〟な時こそ落とし穴。口に出す以前に頭の中から捨て去る必要があるという。
ただでさえ、今回の神宮は鬼門になりそうだ。トレーナー陣から「神宮は人工芝で脚に負担が掛かりやすいし、予報で気温が低いのも気になる。もちろん寒い方が再発のリスクが高くなる」と心配する声が出ている。
この日の夜間練習も10度前後の寒空。マートンは「(実際の)ナイターも、このぐらい寒いと思うので、その感覚がつかめて良かった」と前向きだが、復帰の舞台には、あまりに悪条件だ。「前の方で打たせたいんだけど、最初は用心しながら(下位打順での起用)になるだろう」と先手を打った和田監督。後は本人が、どこまでセーブできるか…。
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