ソフトバンクは22日、日本ハム戦(ヤフードーム)に2—1で競り勝ち、リーグ戦再開初戦を白星で飾った。交流戦では大スランプに陥っていた内川が初回に鮮やかな先制打を放ち打線を盛り上げれば、投げては先発・山田が〝日本ハムキラー〟の名にふさわしい快投を見せ〝同級生〟の斎藤に見事投げ勝った。
交流戦明けの初戦にはこれまで3年連続で敗れていた。だが今年は2008年以来4年ぶりとなる白星〝再発進〟。秋山監督は「山田は良かったね。(攻撃では)ワンチャンスで内川とペーニャが(走者を)返してくれた」と投打のヒーローを称えた。これで昨季リーグ優勝を争った宿敵日本ハムに今季5連勝となった。
〝ハムキラー〟の左腕がまたしても好投した。山田が7回5安打、1失点で、チームトップのエース・摂津に並ぶ6勝目をマーク。テンポのよい打たせて取る投球でハムを軽く〝料理〟した。自身としては、ちょうど1か月ぶり(5月22日・広島戦)となる白星。日本ハム戦では無傷の3連勝となった。
負けられない一戦だった。相手先発は同い年の斎藤。スター街道を歩んできたプリンスと対照的に、山田は育成枠からはい上がった〝雑草〟だ。試合前の今季成績も5勝(5敗)と同じだった。
昨季は斎藤と同程度の成績を収めながら、契約更改で斎藤より低い年俸を提示されて怒りの保留。「佑ちゃんに負けたくない?」と聞かれ「そうですね。そのライン(斎藤が提示された年俸額)は譲れない」とライバル心をメラメラ燃やしていた。この日の試合前には「佑ちゃんと対戦するわけじゃない」と意に介してなかったが、投げ勝った。
故障していた明石、ファルケンボーグがこの日、一軍に復帰した。頼れる主将・小久保も明日24日に合流する見通しだ。上位追撃の態勢は整いつつある。
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