2011-12-07 00:53:33
中国杯観戦記(2)
テーマ:海外観戦レポ
上海3日目(男子・女子・ペアSP、アイスダンスSD)
※前半、観光話です。
今日からいよいよ中国杯!
スケジュール的に、冒頭のセレモニーとペアの第1グループをパスすれば
夕方までゆっくり観光できそうでしたが
会場の「上海東方体育中心」はあまり交通の便が良くないと聞いていたので
念のため、予定通り大会開始の15時半に行くことにしました。
(結果的に大正解でした…)
この日は朝から貴重な晴れ間ということで、とりあえず空いた時間は
引き続き観光に当てることにしました。
妹の希望、「買い物がしたい。本屋に行きたい」と
私の希望、「晴天の外灘と東方明珠塔がみたい」
を総合して、昨日行ったばかりの外灘と南京東路にまた行くことに…。
同じ場所に同じ順路で行くのも芸がないので
まずタクシーで南京東路、そこから徒歩で外灘を目指すことにしました。
人民広場前で降りると、最初に向かったのは昨日素通りした高級百貨店
(日本でいう伊勢丹レベル)。
実は私、滞在2日目にして、持参のファンデーションを失くしてしまったんです。
(こんなとこでもありえない凡ミス…)
私が愛用しているメーカーは中国にはありそうもなかったので
とりあえず「困った時の資生堂」を探してみたのですが…
1階にコスメフロアがあるのは、日本とまったく同じですが
店舗数が少なく、あるのはDior、シュウ・ウエムラ、M・A・Cのみで
資生堂は見当たりませんでした。
仕方ないので、アイシャドウしか使ったことないけど、そんなに大きくハズすこともないだろう
という思いから、M・A・Cのリキッドファンデを購入。
ちなみにお値段は350元。日本で買うのとほぼ変わらないです…。
ただし、BAのお兄さん(いかにも北方系中国男子で、ガタイよし)は
2種類(350元と390元)のリキッドを出してきて
「これ(390元)はカバー力があって、これ(350元)はもともと肌がキレイな人用」
と説明した後、「あなたは350元ので良いと思う」と言ってきたので
好感度大です(笑)
ファンデ調達の後は、隣のハーゲンダッツで一休み。
こちらも全く日本と変わらぬお値段(汗)
ちなみにハーゲンダッツの隣にあったケーキ屋さんは
見た目的には日本と同じような凝ったデコレーションで、美味しそうでした。
値段も日本のデパ地下基準なら、半額以下の物ばかりだったので
今思えば、度胸試しで1~2個買ってみれば良かったと思っています。

なかなか美味しそうなケーキ達。ホールでも1500円程度。
百貨店を出た後は、あえて南京東路から1本離れた通りを歩いてみました。
こちらの通りは、地元の人向け(でもそこそこ奇麗)な個人商店や雑貨屋
新し目のオフィスビル、昨日は全然見当たらなかった本屋などがあり
団体観光客だらけのメインストリートとはずいぶん異なる雰囲気でした。
雑貨屋はちょっとお洒落な店がある思うと、韓国の雑貨屋orコスメ店だったりしたのですが
その中で、唯一見かけた地元の雑貨屋さんがコチラ↓

一見、北欧系雑貨屋的なお洒落な雰囲気で
地元の女子中学生・高校生で賑わっていました。
客層を考えたら当然ですが、値段もとってもチープ。
実際の品質がいかがなものかは置いといて、日本人にもウケそうなセンスの雑貨が
日本の1/3倍以下の価格設定で売っていました。
きのこマニアの妹はここで白地のキャンパス時にピンクのきのこをあしらった
ショルダーバックを約800円で購入。
但し、250円で買ったきのこのスワロフスキー携帯ストラップは
購入半日で壊れたそうですが…。
(ヒモが切れたんじゃなくて、金具そのものが壊れて、本体そのまま行方不明)
私は会社の女性社員への手配り土産として、各種黒ペンをまとめ買い。
明朝体の漢字入りのちょっとお洒落な物から、Lady Gagaのロゴ入り(?)ブーツ型ボールペンまで。

これだけ買っても600円程度!
そして昨日のパンダに引き続き、投げ込み用ヌイグルミを調達↓

結構大きいのに約600円と驚きの安さでした。
雑貨屋を出てしばらく歩くと、チラホラと古本屋(というか古書専門店)
を見かけるようになり、その合間にビル全体が本屋という
さしずめ中国版ジュンク堂という感じの店を発見。

欧州では良く見かけるディスプレイ方法。ちょっと怖いけど。
8階まである広い店内はきちんと整備・整頓されており、意外なほどスタイリッシュ。
ジャンル別に階を別けるところも、DVDコーナーがあるところも
託児所やカフェスペースが併設されてるところも、日本の大型書店と一緒です。
10年前に上海に行った知人の話では、本屋はあるけど、本の保存状態が悪く
その辺で座り込んで読む客も多くて、随分雑多な雰囲気だったらしいですが
やはり10年で人も店もそれなりに変わったのでしょうか?
学習・参考書スペースで見かけた日本語教材。

の中にあった、いろんな意味で無理のある例文イラスト。

思わず買ってしまいました(笑)
こんな本も買いました。
お洒落な上海ガールによるお役立ちメイク読本。

総数300Pで全ページフルカラーと無駄に豪華。とんでもないボリューム。
(でもたったの400円)
前半は延々メイク法や髪型アレンジの紹介、後半はネイルと流行ファッションの指南。
ネタで買ったつもりが、わりと日本のギャルメイクに近いというか
紙質もいいし、写真も多いし、普通に参考になりそうでした。


この本屋の周辺はちょっとした古書ストリートだったらしく
なにやら神田のようなアカデミックな雰囲気も多少感じました。
更に直進すると、紙や画材の問屋街っぽい通りもあって、私達的には
昨日通ったメインストリートより、こちらの方が断然好みでした。
紙問屋

こちらは画材も取扱いかな?

結構な距離があったものの、ひたすら直進すると外灘に到着。
しかしこの頃になると、再び雲が出てきて、この日も晴天の外灘を拝む夢は
叶いませんでした。(ちなみに予報ではこの後、本降りの雨)
とはいえ、昨日、1/3しか見えてなかった東方明珠電視塔の全景は
なんとか写真に収めることができたのでした!↓

お互いの目的を達成した後は、1秒も迷わず和平飯店へ。
滞在3日目にして、既に私達の中では「外灘に来たら和平飯店」
の図式が成り立ちつつあります…。
昨日の若いボーイさんはいませんでしたが、昨日は時間の都合でパスしてしまった
カフェ「Victor's」でランチ兼お茶を頂きました。

妹が滞在中、ハマりまくったキッチュのプレートセット。

ついつい頼み過ぎてしまったスイーツ類。
5つ星ホテルのカフェですが、こちらは食べ残しのテイクアウトもOK。
ちゃんとプラスチックのケースに入れてくれます。
若いウエイトレスさんは英語OKで、接客も花マル。
客層も雰囲気も落ち着いていて、とてもゆったりした気分を味わえました。
ちなみに今回は時間の都合で行けなかったけど、和平飯店では
午後2時からやってるカフェ「Jasmine lounge」の方が有名で
次回があれば、ここの名物、アフタヌーンティーに挑戦してみたいです。
こちらのカフェは、映画「阮玲玉/ロアン・リンユイ」のロケにも使われた場所です
帰りは和平飯店のボーイに呼んでもらったタクシーで一旦ホテルに戻り
お土産を部屋に置いた後は、観戦グッズを持って、いざ会場へ。
ちなみにこの時点で時刻はPM2:30。
会場まではタクシーで15~20分という話だったし、競技が始まるのはPM3:30から。
それなりに余裕を持って出発したハズなんですが…。
そうは問屋が卸さないのが中国なわけで…
そもそもホテルで呼んだタクシーの運ちゃんが、会場の地図を見て
不機嫌そうに首をひねってる時点で、嫌な予感しかしなかったんですよ…。
昨日の豫園のタクシーの運ちゃんと全く同じ反応です。
そこはホテルのボーイがすかさず「「上海東方体育中心は今フィギュアの大会があって
メトロだと●●駅付近で~」と補足説明を入れてくれてた気もしたんですが
今思うと、それでも運ちゃんにとっては説明不十分だったようです。
とりあえず万博のために突貫工事で進められたらしい、真新しいけど
何もない道路をひたすら走ること15分。
事前に中国の友達が送ってくれた会場の外観写真と同じ建物が見えてくると
我々のテンションも上がります。
「上海東方体育中心」はかなり大きな総合体育競技場です。
建物も1つだけではなく、その周辺の人口湖やら噴水やら、かなりの敷地面積です。
なので、入口もいっぱい…。
上海東方体育中心・外観

最初、運ちゃんが車を止めた場所は、狭いながらも一応門が開いており
中国杯の看板も出てたし、プレスカードを下げたスタッフも何人かいました。
しかし、そのスタッフらしき人達がこぞって首と手を横に振り
「ここじゃないから!」「正門はあっち!あっちから入って!」
と、我々日本人でも解るジェスチャーで説明してくれてるのに
「h×さjk○h;#~!!」 と、なぜかキレ気味に彼らを怒鳴りつける運ちゃん。
そして強引に私達をここで降ろそうとする運ちゃんと
止めるスタッフの間で軽く押し問答があった末、あきらめた運ちゃんは
しぶしぶ車を発進させたのですが…
なぜか30秒も進まないうちに「着いたぞ。降りろ」と言ってきます…。
ええ、降りましたとも。だって全然土地勘のない外国人ですもの。
運ちゃんが着いたといえば、着いたと思いますよね…?
しかし、降りてみれば、目の前の門は固く閉ざされており
人気は皆無、そして前方には門らしき物など一切ない牢壁のような外壁が延々続くのみ…
という事実に私達が気付いた時は、タクシーは既に立ち去っていました。
「あのジジィ!!」
※連日の中国式対応に疲れて、言葉が下品になっております。
会場の正門の場所を正確に把握してなかった運ちゃん。
恐らく面倒くさくなって、適当な場所に落していったのだろうと思われます。
よ~く目を凝らすと、円形にカーブした外壁の遥か彼方に
大きな正門らしき物が見えたので、仕方なくそこまで歩いていきました。
たっぷり10分程かかりました。
(大ゲサでもなんでもなく、本当に広い会場なんです。恐らくほぼ真後ろで降ろされたんじゃないかと…)
ちなみにこの日は観戦グッズに加え、中国の友人やそのお友達に渡すお土産に
ノートPC等…結構な大荷物だったんです。
というか、こんな荷物で歩きたくないからタクシーを利用したハズなんですが…。
重い荷物を抱えながら、黙々と歩く私達の気持ちはただひとつだったと思います。
中国って一体…
ほうほうの体でなんとか会場の正面入口に辿りついてみれば
正門の目と鼻の先に地下鉄の入口があるのに気付き、脱力します。
こんな目の前にあるのなら、絶対メトロを使った方が楽でした…。
しかし、我々の受難はまだ終わりません。
チケット受難
今回、私は中国杯のチケット手配を何もせずに上海にやってきました。
中国杯のチケットは、毎年、日本や中国のチケ代行会社を通して入手するのが
一般的で、私も最初はそうするつもりでした。
が、ちょうどその時期、2012年ニースワールドのチケット販売が始まり
しかも蓋を開けてみれば、東京ワールドを超える驚きの高額設定。
(※何を持って高いとするかは人それぞれだと思いますが、今回に関しては
遠征慣れしてる全てのスケ友さんが口を揃えて「高い!」と唸っていたので
特別私がシブチンというわけではないと思います)
中国杯のチケット価格はもともと日本とは比較にならないほど廉価ですが
(値上げした今年ですら、一番高い席で6000円強)
ワールドのチケットに加え、今回はフィギュアに興味がない妹もいるので
なるべく余計な出費は抑えたいところ…。
というわけで、手数料と送料だけで元値と同じくらいかかってしまう代理店
での購入をやめ、当日券にかけることにしました。
ちなみに中国の友人もGPF含め、過去すべての大会を
当日券か格安の招待券で入場しています。
その話を聞くと、上海初開催の中国杯で売り切れとか、まずありえない気がしたので
割と余裕ブッこいていたのですが…。
(※例外として、一番安い席は完売します。なぜなら中国人は安い席で入場して
好きな席に移動するのがデフォだから)
チケット売り場は正門のすぐ側にありました。
ちゃんと窓口があって、中には若い大会スタッフがPCモニタを前に
スタンバってます。(席はモニタで1席1席選べる)
私達はここで、指差しなりメモなりで希望の席を伝えれば良かっただけなんですが…
「チケットあるよ!チケット!安いよ!(中国語)」
突如寄ってくるダフ屋軍団。
もちろん彼らには一瞥もくれず、チケット売り場に向かったのですが
とにかくしつこいんです!!
いくら無視しても、「不要(いらない)!」と冷たく怒鳴っても
更に窓口でスタッフに注文する姿を見せても
私達の顔の前に強引にチケットをチラつかせ
「VIPシート!VIPシート!いい席だよ!買ってよ!」と言ってくるんです。
しかも仲間に連絡をしたのか、どんどん数が増えていくし…。
これはね、この日が平日の昼間だったのもマズかったんだと思うんですよ。
なんせ、客そのものがいない。
そこに勝手の解らなそうな外国人が来たら、もうカモですよ。カモ。
たまに来る中国人客は一番安い席しか買わないし…。
(※中で勝手に移動するから、安い席でいい)
ここでちょっと我々が置かれてた当時の状況を図で再現してみたいと思います。
【当時の状況を上から見た図】

…こんな状況、イタリアのジプシーにやられていたら、確実にスラれていたと思います。
(もちろん私も妹も途中からその心配をし、荷物は自分の胸元でガッツリ
ガードしてたんですが、不思議とスリをしてくる気配はありませんでした)
しかもなんの因果か、こんな時に限って、1台しかない窓口のPCがシステムエラーに…。
途中まで検索できた席画面が表示されなくなってしまい
何度か再起動を繰り返し、表示が復活するのを待ってる間も
決して止むことないダフ屋の皆さんの凄まじい買って!買って!攻撃…。
時間にするとほんの数分かもしれませんが、恐ろしく長く感じました…。
もうね、この中国のダフ屋を体感した後は、「チケあるよ~チケ~」と
こちらに視線をあわす気もなく、やる気のない表情で
道でフラフラしてるだけの日本のダフ屋なんか、子猫か何かに思えました。
それでもようやく復旧したシステムで確認したところ、ロングは3列目から
ショートなら両サイド最前列があると言われ、迷わずショート(キスクラ側)
の最前列を購入した私達。
ショートなので、VIP席(380元)ではなく、100元(約1300円)と値段も一気にお得。
苦しんだ(?)分、それなりに納得のいくチケが入手できたのは幸いでしたが
出来れば二度と経験したくない中国のダフ屋体験でした…(汗)
会場に辿り着くまでにどれだけ疲労してるんだという感じですが
次回からようやく中国杯レポです。
(続)
※前半、観光話です。
今日からいよいよ中国杯!
スケジュール的に、冒頭のセレモニーとペアの第1グループをパスすれば
夕方までゆっくり観光できそうでしたが
会場の「上海東方体育中心」はあまり交通の便が良くないと聞いていたので
念のため、予定通り大会開始の15時半に行くことにしました。
(結果的に大正解でした…)
この日は朝から貴重な晴れ間ということで、とりあえず空いた時間は
引き続き観光に当てることにしました。
妹の希望、「買い物がしたい。本屋に行きたい」と
私の希望、「晴天の外灘と東方明珠塔がみたい」
を総合して、昨日行ったばかりの外灘と南京東路にまた行くことに…。
同じ場所に同じ順路で行くのも芸がないので
まずタクシーで南京東路、そこから徒歩で外灘を目指すことにしました。
人民広場前で降りると、最初に向かったのは昨日素通りした高級百貨店
(日本でいう伊勢丹レベル)。
実は私、滞在2日目にして、持参のファンデーションを失くしてしまったんです。
(こんなとこでもありえない凡ミス…)
私が愛用しているメーカーは中国にはありそうもなかったので
とりあえず「困った時の資生堂」を探してみたのですが…
1階にコスメフロアがあるのは、日本とまったく同じですが
店舗数が少なく、あるのはDior、シュウ・ウエムラ、M・A・Cのみで
資生堂は見当たりませんでした。
仕方ないので、アイシャドウしか使ったことないけど、そんなに大きくハズすこともないだろう
という思いから、M・A・Cのリキッドファンデを購入。
ちなみにお値段は350元。日本で買うのとほぼ変わらないです…。
ただし、BAのお兄さん(いかにも北方系中国男子で、ガタイよし)は
2種類(350元と390元)のリキッドを出してきて
「これ(390元)はカバー力があって、これ(350元)はもともと肌がキレイな人用」
と説明した後、「あなたは350元ので良いと思う」と言ってきたので
好感度大です(笑)
ファンデ調達の後は、隣のハーゲンダッツで一休み。
こちらも全く日本と変わらぬお値段(汗)
ちなみにハーゲンダッツの隣にあったケーキ屋さんは
見た目的には日本と同じような凝ったデコレーションで、美味しそうでした。
値段も日本のデパ地下基準なら、半額以下の物ばかりだったので
今思えば、度胸試しで1~2個買ってみれば良かったと思っています。
なかなか美味しそうなケーキ達。ホールでも1500円程度。
百貨店を出た後は、あえて南京東路から1本離れた通りを歩いてみました。
こちらの通りは、地元の人向け(でもそこそこ奇麗)な個人商店や雑貨屋
新し目のオフィスビル、昨日は全然見当たらなかった本屋などがあり
団体観光客だらけのメインストリートとはずいぶん異なる雰囲気でした。
雑貨屋はちょっとお洒落な店がある思うと、韓国の雑貨屋orコスメ店だったりしたのですが
その中で、唯一見かけた地元の雑貨屋さんがコチラ↓
一見、北欧系雑貨屋的なお洒落な雰囲気で
地元の女子中学生・高校生で賑わっていました。
客層を考えたら当然ですが、値段もとってもチープ。
実際の品質がいかがなものかは置いといて、日本人にもウケそうなセンスの雑貨が
日本の1/3倍以下の価格設定で売っていました。
きのこマニアの妹はここで白地のキャンパス時にピンクのきのこをあしらった
ショルダーバックを約800円で購入。
但し、250円で買ったきのこのスワロフスキー携帯ストラップは
購入半日で壊れたそうですが…。
(ヒモが切れたんじゃなくて、金具そのものが壊れて、本体そのまま行方不明)
私は会社の女性社員への手配り土産として、各種黒ペンをまとめ買い。
明朝体の漢字入りのちょっとお洒落な物から、Lady Gagaのロゴ入り(?)ブーツ型ボールペンまで。
これだけ買っても600円程度!
そして昨日のパンダに引き続き、投げ込み用ヌイグルミを調達↓
結構大きいのに約600円と驚きの安さでした。
雑貨屋を出てしばらく歩くと、チラホラと古本屋(というか古書専門店)
を見かけるようになり、その合間にビル全体が本屋という
さしずめ中国版ジュンク堂という感じの店を発見。
欧州では良く見かけるディスプレイ方法。ちょっと怖いけど。
8階まである広い店内はきちんと整備・整頓されており、意外なほどスタイリッシュ。
ジャンル別に階を別けるところも、DVDコーナーがあるところも
託児所やカフェスペースが併設されてるところも、日本の大型書店と一緒です。
10年前に上海に行った知人の話では、本屋はあるけど、本の保存状態が悪く
その辺で座り込んで読む客も多くて、随分雑多な雰囲気だったらしいですが
やはり10年で人も店もそれなりに変わったのでしょうか?
学習・参考書スペースで見かけた日本語教材。
の中にあった、いろんな意味で無理のある例文イラスト。
思わず買ってしまいました(笑)
こんな本も買いました。
お洒落な上海ガールによるお役立ちメイク読本。
総数300Pで全ページフルカラーと無駄に豪華。とんでもないボリューム。
(でもたったの400円)
前半は延々メイク法や髪型アレンジの紹介、後半はネイルと流行ファッションの指南。
ネタで買ったつもりが、わりと日本のギャルメイクに近いというか
紙質もいいし、写真も多いし、普通に参考になりそうでした。
この本屋の周辺はちょっとした古書ストリートだったらしく
なにやら神田のようなアカデミックな雰囲気も多少感じました。
更に直進すると、紙や画材の問屋街っぽい通りもあって、私達的には
昨日通ったメインストリートより、こちらの方が断然好みでした。
紙問屋
こちらは画材も取扱いかな?
結構な距離があったものの、ひたすら直進すると外灘に到着。
しかしこの頃になると、再び雲が出てきて、この日も晴天の外灘を拝む夢は
叶いませんでした。(ちなみに予報ではこの後、本降りの雨)
とはいえ、昨日、1/3しか見えてなかった東方明珠電視塔の全景は
なんとか写真に収めることができたのでした!↓
お互いの目的を達成した後は、1秒も迷わず和平飯店へ。
滞在3日目にして、既に私達の中では「外灘に来たら和平飯店」
の図式が成り立ちつつあります…。
昨日の若いボーイさんはいませんでしたが、昨日は時間の都合でパスしてしまった
カフェ「Victor's」でランチ兼お茶を頂きました。
妹が滞在中、ハマりまくったキッチュのプレートセット。
ついつい頼み過ぎてしまったスイーツ類。
5つ星ホテルのカフェですが、こちらは食べ残しのテイクアウトもOK。
ちゃんとプラスチックのケースに入れてくれます。
若いウエイトレスさんは英語OKで、接客も花マル。
客層も雰囲気も落ち着いていて、とてもゆったりした気分を味わえました。
ちなみに今回は時間の都合で行けなかったけど、和平飯店では
午後2時からやってるカフェ「Jasmine lounge」の方が有名で
次回があれば、ここの名物、アフタヌーンティーに挑戦してみたいです。
こちらのカフェは、映画「阮玲玉/ロアン・リンユイ」のロケにも使われた場所です
帰りは和平飯店のボーイに呼んでもらったタクシーで一旦ホテルに戻り
お土産を部屋に置いた後は、観戦グッズを持って、いざ会場へ。
ちなみにこの時点で時刻はPM2:30。
会場まではタクシーで15~20分という話だったし、競技が始まるのはPM3:30から。
それなりに余裕を持って出発したハズなんですが…。
そうは問屋が卸さないのが中国なわけで…
そもそもホテルで呼んだタクシーの運ちゃんが、会場の地図を見て
不機嫌そうに首をひねってる時点で、嫌な予感しかしなかったんですよ…。
昨日の豫園のタクシーの運ちゃんと全く同じ反応です。
そこはホテルのボーイがすかさず「「上海東方体育中心は今フィギュアの大会があって
メトロだと●●駅付近で~」と補足説明を入れてくれてた気もしたんですが
今思うと、それでも運ちゃんにとっては説明不十分だったようです。
とりあえず万博のために突貫工事で進められたらしい、真新しいけど
何もない道路をひたすら走ること15分。
事前に中国の友達が送ってくれた会場の外観写真と同じ建物が見えてくると
我々のテンションも上がります。
「上海東方体育中心」はかなり大きな総合体育競技場です。
建物も1つだけではなく、その周辺の人口湖やら噴水やら、かなりの敷地面積です。
なので、入口もいっぱい…。
上海東方体育中心・外観
最初、運ちゃんが車を止めた場所は、狭いながらも一応門が開いており
中国杯の看板も出てたし、プレスカードを下げたスタッフも何人かいました。
しかし、そのスタッフらしき人達がこぞって首と手を横に振り
「ここじゃないから!」「正門はあっち!あっちから入って!」
と、我々日本人でも解るジェスチャーで説明してくれてるのに
「h×さjk○h;#~!!」 と、なぜかキレ気味に彼らを怒鳴りつける運ちゃん。
そして強引に私達をここで降ろそうとする運ちゃんと
止めるスタッフの間で軽く押し問答があった末、あきらめた運ちゃんは
しぶしぶ車を発進させたのですが…
なぜか30秒も進まないうちに「着いたぞ。降りろ」と言ってきます…。
ええ、降りましたとも。だって全然土地勘のない外国人ですもの。
運ちゃんが着いたといえば、着いたと思いますよね…?
しかし、降りてみれば、目の前の門は固く閉ざされており
人気は皆無、そして前方には門らしき物など一切ない牢壁のような外壁が延々続くのみ…
という事実に私達が気付いた時は、タクシーは既に立ち去っていました。
「あのジジィ!!」
※連日の中国式対応に疲れて、言葉が下品になっております。
会場の正門の場所を正確に把握してなかった運ちゃん。
恐らく面倒くさくなって、適当な場所に落していったのだろうと思われます。
よ~く目を凝らすと、円形にカーブした外壁の遥か彼方に
大きな正門らしき物が見えたので、仕方なくそこまで歩いていきました。
たっぷり10分程かかりました。
(大ゲサでもなんでもなく、本当に広い会場なんです。恐らくほぼ真後ろで降ろされたんじゃないかと…)
ちなみにこの日は観戦グッズに加え、中国の友人やそのお友達に渡すお土産に
ノートPC等…結構な大荷物だったんです。
というか、こんな荷物で歩きたくないからタクシーを利用したハズなんですが…。
重い荷物を抱えながら、黙々と歩く私達の気持ちはただひとつだったと思います。
中国って一体…
ほうほうの体でなんとか会場の正面入口に辿りついてみれば
正門の目と鼻の先に地下鉄の入口があるのに気付き、脱力します。
こんな目の前にあるのなら、絶対メトロを使った方が楽でした…。
しかし、我々の受難はまだ終わりません。
チケット受難
今回、私は中国杯のチケット手配を何もせずに上海にやってきました。
中国杯のチケットは、毎年、日本や中国のチケ代行会社を通して入手するのが
一般的で、私も最初はそうするつもりでした。
が、ちょうどその時期、2012年ニースワールドのチケット販売が始まり
しかも蓋を開けてみれば、東京ワールドを超える驚きの高額設定。
(※何を持って高いとするかは人それぞれだと思いますが、今回に関しては
遠征慣れしてる全てのスケ友さんが口を揃えて「高い!」と唸っていたので
特別私がシブチンというわけではないと思います)
中国杯のチケット価格はもともと日本とは比較にならないほど廉価ですが
(値上げした今年ですら、一番高い席で6000円強)
ワールドのチケットに加え、今回はフィギュアに興味がない妹もいるので
なるべく余計な出費は抑えたいところ…。
というわけで、手数料と送料だけで元値と同じくらいかかってしまう代理店
での購入をやめ、当日券にかけることにしました。
ちなみに中国の友人もGPF含め、過去すべての大会を
当日券か格安の招待券で入場しています。
その話を聞くと、上海初開催の中国杯で売り切れとか、まずありえない気がしたので
割と余裕ブッこいていたのですが…。
(※例外として、一番安い席は完売します。なぜなら中国人は安い席で入場して
好きな席に移動するのがデフォだから)
チケット売り場は正門のすぐ側にありました。
ちゃんと窓口があって、中には若い大会スタッフがPCモニタを前に
スタンバってます。(席はモニタで1席1席選べる)
私達はここで、指差しなりメモなりで希望の席を伝えれば良かっただけなんですが…
「チケットあるよ!チケット!安いよ!(中国語)」
突如寄ってくるダフ屋軍団。
もちろん彼らには一瞥もくれず、チケット売り場に向かったのですが
とにかくしつこいんです!!
いくら無視しても、「不要(いらない)!」と冷たく怒鳴っても
更に窓口でスタッフに注文する姿を見せても
私達の顔の前に強引にチケットをチラつかせ
「VIPシート!VIPシート!いい席だよ!買ってよ!」と言ってくるんです。
しかも仲間に連絡をしたのか、どんどん数が増えていくし…。
これはね、この日が平日の昼間だったのもマズかったんだと思うんですよ。
なんせ、客そのものがいない。
そこに勝手の解らなそうな外国人が来たら、もうカモですよ。カモ。
たまに来る中国人客は一番安い席しか買わないし…。
(※中で勝手に移動するから、安い席でいい)
ここでちょっと我々が置かれてた当時の状況を図で再現してみたいと思います。
【当時の状況を上から見た図】
…こんな状況、イタリアのジプシーにやられていたら、確実にスラれていたと思います。
(もちろん私も妹も途中からその心配をし、荷物は自分の胸元でガッツリ
ガードしてたんですが、不思議とスリをしてくる気配はありませんでした)
しかもなんの因果か、こんな時に限って、1台しかない窓口のPCがシステムエラーに…。
途中まで検索できた席画面が表示されなくなってしまい
何度か再起動を繰り返し、表示が復活するのを待ってる間も
決して止むことないダフ屋の皆さんの凄まじい買って!買って!攻撃…。
時間にするとほんの数分かもしれませんが、恐ろしく長く感じました…。
もうね、この中国のダフ屋を体感した後は、「チケあるよ~チケ~」と
こちらに視線をあわす気もなく、やる気のない表情で
道でフラフラしてるだけの日本のダフ屋なんか、子猫か何かに思えました。
それでもようやく復旧したシステムで確認したところ、ロングは3列目から
ショートなら両サイド最前列があると言われ、迷わずショート(キスクラ側)
の最前列を購入した私達。
ショートなので、VIP席(380元)ではなく、100元(約1300円)と値段も一気にお得。
苦しんだ(?)分、それなりに納得のいくチケが入手できたのは幸いでしたが
出来れば二度と経験したくない中国のダフ屋体験でした…(汗)
会場に辿り着くまでにどれだけ疲労してるんだという感じですが
次回からようやく中国杯レポです。
(続)
1 ■中国って一体・・・^^;
シロさんこんにちは!
実はシロさんの観光記も楽しみにしてます^^
今回も凄いですね~
仕事のやる気の無いタクシーに
呆れました^^;
そしてダフ屋の猛攻・・・
恐ろしいですね><フランスやイタリアなら
すられてもおかしく無い状況です。
そして図式化してしまうシロさんが
素敵過ぎますwww
いよいよ観戦記突入でしょうか~♪
楽しみです^^
あ、ナンソン君が玩んでいたパンダの
ぬいぐるみはシロさんからの??
と思ってました^^