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【大リーグ】松坂 メジャー50勝またお預け 1回に3盗塁許し3失点2012年6月23日 紙面から
◇レッドソックス6−5マーリンズ右肘手術からの完全復活を目指すレッドソックスの松坂大輔投手(31)は21日(日本時間22日)、地元ボストンでのマーリンズ戦に先発登板。5イニング1/3を4安打4失点で勝敗は付かず、復帰3試合目での今季初勝利、メジャー通算50勝目はまたしてもならなかった。1回に3失点するなど立ち上がりで乱れ、同点の6回には一時勝ち越しとなるソロを被弾。チームが終盤に逆転したため3連敗こそ免れたが、“怪物”らしさを取り戻せていない。 悔やんでも悔やみきれない1球だった。白球が左翼に消えると、松坂は手を両膝に置いてガックリとうなだれた。交代を告げられ、ベンチに戻っても上体を折って両手で頭を抱えたまま。上げた顔はぼうぜん自失の表情だった。 「三振を取りにいった。本当に自分が情けない。悔しいという言葉しか出てこない」。共同電などによると無念の言葉を絞り出した。同点に追いついた直後の6回。カウント1ボール、2ストライクからスライダーが甘く入ったところを、スタントンに弾丸ライナーで名物左翼フェンス「グリーンモンスター」のスタンド席に運ばれた。 課題の立ち上がりでも乱れた。1回は先頭レイエスの中前打から1死二、三塁のピンチを背負い、連続適時打などでいきなり3点を失った。しかもメジャー自身初の1イニング3盗塁を許すなど周りが少し見えていなかった部分もある。前回登板した15日のカブス戦でも序盤の2イニングで3失点と振るわず、「何とかいい投球を最初から続けられればと思うが、なかなかうまくいってくれない」。口を突いて出るのは反省の弁ばかりだ。 メジャー復帰3試合目。収穫がなかったわけではない。2回から4イニング連続で走者を一人も許さず、スライダーについては「曲がりやスピードを思うように変えられるようになってきた」。直球も最速94マイル(約151キロ)と走り「少しずつだが、確実に良くなっている」と進歩の実感はある。 それでもリハビリに費やした約1年間のブランクを埋めるのは並大抵のことではない。「忘れていたものがある。体に覚えさせようとしているが、時間がかかる。自分の中では感覚的にあと少し。その少しが難しい。自分のやっていることにストレスを感じる」と本音を口にした。 徐々に試合勘を取り戻しつつあるようだが、納得のいく手応えは得られていない。“怪物”と呼ばれた自分探しの旅は、まだまだ続く。 PR情報
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