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【プロ野球】

原監督 騒動を謝罪 野球以外のことで…申し訳ない

2012年6月22日 紙面から

 巨人は21日、リーグ戦再開となる22日のヤクルト戦に備え長野に移動。過去の女性関係で脅され、2人組の男に1億円を支払っていたことが発覚した巨人・原辰徳監督(53)は長野市内のチーム宿舎でナインに騒動を謝罪したうえで、V奪回への結束を呼びかけた。

 22日は、初優勝を果たした交流戦の最優秀選手(MVP)に選出された内海が先発、覇権奪回へ再スタートを切る。

 練習前、遠征に参加している巨人の選手、スタッフ全員がチーム宿舎の食堂に集められた。「どうしてもみんなに説明しておきたいことがあります」。チームとは別行動で長野入りしていた原監督が神妙な表情で口を開き、騒動の謝罪を始めた。

 この日発売された週刊文春が「原監督が元暴力団員に1億円払っていた」との見出しの記事を掲載。88年ごろの女性関係に絡んで、06年に2人組の男から要求された1億円を原監督が払ったという内容だった。

 巨人側は前日20日に、この記事に関して、相手が反社会的勢力との認識はなかったと反論したものの、女性関係と1億円の支払いについては認めた。さらに、情報源を清武元代表兼GMと決め込み、双方が批判し合う文書を発表する“場外戦”にも発展した。

 「野球以外のことでメディアを騒がせてしまって申し訳ない」。原監督は頭を下げるとともに、「球団は再発防止に動いている。われわれを正しく導き、守ってくれる」と強調。「これからもジャイアンツの一員として報告の義務を果たしてほしい」と、誰にも相談せずに解決を図った自らの過ちを、他山の石とするよう求めた。

 チームは長野オリンピックスタジアムで約2時間の練習。原監督は約30分のウオーキングをしたほか、一塁側ベンチで取材にも対応。普段と変わらない動きで努めて明るく振る舞い、選手も普段以上にリラックスした表情だった。

 宿舎で謝罪した指揮官は「2月1日に話した日本一という目標に向け、これからも結束して頑張ろう」と最後に呼びかけた。目標は3年ぶりの王者奪回。スキャンダルに振り回されることなく、グラウンドでの勝負に集中する。 (井上学)

 

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