- [PR]
政治
【消費税増税】自民も造反にピリピリ 弱体化する党執行部
勉強会は、かつて一世を風靡(ふうび)した「上げ潮派」の流れをくみ、まず規制改革や金融緩和などでデフレを克服すべきだと説き、デフレ圧力となる増税には慎重姿勢を崩さない。民主、自民、公明の修正協議も「民主党のマニフェストの全面撤回もなければ、今国会中の解散の確約もみえないまま修正協議が進んでいる」と激しく批判してきた。
ただ、造反になかなか踏み切れないのも事実だ。
一つは民主党で増税反対を唱えるのが、小沢一郎元代表や鳩山由紀夫元首相らであることが大きい。「とても彼らの政局に手を貸す気にはならない」(中堅)というわけだ。しかも今回増税に反対しても、次期衆院選後に政権に返り咲けば財政再建という重い課題から逃れることはできない。
ただ、国政進出を視野に入れる大阪維新の会の橋下徹大阪市長や、減税日本の河村たかし名古屋市長らが安易な増税を批判していることが中堅・若手の動揺を誘う。次期衆院選で「増税勢力」と批判されるどころか、新党との連携さえ難しくなるからだ。
そんな中、ある党幹部はこうつぶやいた。「造反は除名処分だ。頭やおなかが痛くなるのは別だけど…」。かつての自民党では考えられないほど党執行部は弱体化している。(岡田浩明)
関連ニュース
- [PR]
- [PR]