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和歌山市南部 広範囲で浸水
6月22日 11時42分

和歌山市南部 広範囲で浸水

21日から22日朝にかけての雨で、和歌山市南部の和田川流域の広い範囲が水につかり、学校が休校するなど影響が出ています。
川につながる用水路から大量の水があふれたとみられ、和歌山市などが被害の状況を確認しています。

和歌山市によりますと、市の南部を流れる和田川流域の東西およそ6キロの範囲で、住宅や道路、田畑などが水につかる被害が出ています。
水は徐々に引き始めていますが、住民の話では、午前10時前でも、深いところでは1メートルほど浸水していたということです。
午前4時20分ごろには、巡回していた消防隊員が水につかって動けなくなっている男性を救助しました。
男性にけがはないということです。
警察と消防によりますと、今のところ、そのほかの救助の要請やけが人の情報はないということですが、引き続き被害の状況を確認しています。
浸水した地域では、床上数十センチまで水につかった住宅もあったということです。
和歌山市は、職員を派遣して被害の把握に努めていますが、どれぐらいの住宅が水につかったかなど、詳しい状況は分かっていないということです。
周辺の道路は水につかって通れないところが多く、激しい渋滞が起きているということです。
また、現場近くを走る和歌山電鉄は、始発から全線で運転を見合わせています。
竈山駅から山東駅にかけての複数の場所で線路や駅舎が浸水し、このうち伊太祈曽駅と山東駅の間では、線路の下に敷く石が流される被害を受けたということで、復旧には時間がかかる見通しです。
一方、和歌山市と和歌山県の教育委員会によりますと、安原小学校、三田小学校、岡崎小学校、和佐小学校の4つの小学校と、県立紀北支援学校が臨時休校しました。
また、県立和歌山東高校は、生徒を自宅で待機させているということです。
和田川では午前2時10分、広見橋観測所で洪水が起きる危険性がある氾濫危険水位に達し、氾濫危険情報が出されました。
氾濫はなかったということですが、川の水位が上がったため、川につながる用水路や水田などから大量の水があふれたとみられています。
消防は「水が引くのは、きょうの夕方ごろになるのではないか」と話しています。
この地域では、水田を埋め立てて建てた家が多く、大雨のたびに浸水が起きていたということです。

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