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中国駐日大使“話し合いで解決を”
6月21日 18時6分

中国駐日大使“話し合いで解決を”
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尖閣諸島を巡る対立を背景に、日本と中国の国民感情の悪化が指摘されるなか、中国の程永華駐日大使は、21日、東京都内で講演し、尖閣諸島については、「国民感情と絡めずに、時間を置いて話し合いで解決すべきだ」と述べ、当面、両国の間の争いは回避したいという考えを示しました。

この中で、程永華大使は、日中関係の現状について、「最近、一部の雑音が聞こえたり、消極的な事態が起こったり、国交正常化40年の記念行事に影がさしている」と述べました。そして、「一部の人がわざと国民感情の対立をあおり立てている」と述べ、東京都の石原知事が都として尖閣諸島の購入を検討している動きを批判しました。
そのうえで、程大使は「国と国との間で解決できない問題は、国民感情を絡めずに、少し時間を置いて、いずれ話し合いで解決すべきだ」と述べ、尖閣諸島を巡る争いは当面、回避したいという考えを示しました。
程大使の今回の発言は、中国でこの秋、最高指導部の交代が予定されるなか、尖閣諸島を巡る対立で、日本との関係が不安定になり、国内に影響が及ぶことは避けたいという中国側の考えを示したものとみられます。
その一方、尖閣諸島の周辺海域では、ことしに入ってからも、中国の海洋調査船などによる活動が続いています。

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