• リリカルなのはのキャラに対する私の見解。
  • なめ猫さんから質問メールが来たので、それに対して述べた見解をここにも載せます。


    まず、私はなのは達は嫌いではありません。
    キャラ個人としてみるなら、好きな類に入ります。
    しかし、これは本来なら原作者に言うべきことなのかもしれませんが、私は、なのは達の思考や幼稚な行動が嫌いなのです。
    例として以下になのは、フェイト、はやての三人に対しての見解です。


    なのは・・・まず、夢と理想を一緒くたに考えている。夢と欲望は一緒であっても、理想は絶対に違う。そもそも話し合いで解決したいというのは、綺麗事であり、なのは自身のエゴでしかない(ここで行うのは本来は"交渉"、"取引"である)。しかし、それを自覚していない(例えば、無印でのフェイト、A'sでのヴィータなど、話し合いでは絶対に解決できない状況なのに、それで解決できると信じている。ハッキリ言って場違いであり、叶わないと見れば暴力を使う。こうなるともはや"話し合い"ではなく、"支配"、"洗脳"の類になる)。更に、魔法という力に対し、間違った考えを持っている。この作品の魔法は救う力ではなく、あくまで目的達成の手段の力にすぎない。救うというのは、その目的にしているだけであって、救う事そのものの力ではない。また、この力は人殺しにも使えるのに、その認識が甘い(結果的にフェイトからプレシアを、はやてからはリインフォースを奪った)。特に、三期に入ってからは、独裁的部分が顕著になっている(自分の正義、管理局の正義が同じで一番正しいと思っているようにしか見えない)。極めつけは例の魔王降臨とされている場面。あの場面は、なのはとティアナ、どちらも悪いのだが、その比重で言えば明らかになのはが悪い。ティアナの方は所詮一兵士のやった事で済まされるが、なのはの場合は上官としては明らかにNG。一撃当てた時点で動けないにも関わらず、更にオーバーキルしたのは、殺人と何ら変わらない。本来ならあそこでしかるべき罰を受けるべきだった(まだ子供だから、未成年だからでは済まされません。組織に入っている以上、これはしてはいけない事だし、本来教導に私情を混ぜる行為はやってはいけません。現実の軍隊でも、効率の良いやり方をしようとしますが、個人の考えを組み込んだ訓練はやりません)。……結論・一キャラとして見れば正義の味方、ヒーローだが、現実的に見れば、大きな力を持ってはいるが、扱い方を知らない子供のまま大人になった人。現代の親世代と同じような存在。


    フェイト・・・一期、二期では特に言う部分はないが、三期での感情的な部分が露わになりすぎているのが駄目。どうあろうと、任務対して私情は混ぜるものではない。更に前述の魔王降臨の場面で止めるべき行動をしなかった(それだけでなく、なのはの無茶を一番分かっている筈なのに、その事を諌めたりすることもなかった。本編にないだけで言っているのかもしれないが、なのはは頑固で言うことを聞かないので、聞き流されたのかもしれない。そう言った友は本来切るべきであるが、それもしていない)。また、エリオとキャロの親代わりになっているのも関わらず、親の責務を果たしてない。"辛い目に合わせて"とか"構ってあげられなくて"なんて言葉は言い訳、逃げ口上でしかなく、結局死地に送り込んでいる。……結論・なのはへの依存が強く、崇拝に近い。同時に自分の存在をこの世の犯罪への憎悪に置き換えている、独断者のイメージがある。


    はやて・・・フェイトと同じく、一期、二期では特に述べる部分はない。前述の二人とは違い良識的ではあるが、身内主義・勘違いが大きい(ただし、身内主義は現実的に見て悪いことではないため、ここについては突っ込まない)。例えば空港火災の場面で、地上本部の対応が遅い事を憂いて機動六課を作ったが、地上本部の前後関係をよく調べず、一方的に決めていた節がある。また予言に関しても、それだけに囚われず、もっと広い視野を持てば、あるいは防ぐことができたはずなのにそれができなかった。しかし、エピローグで自身の未熟さを思い知って一からやり直そうとした姿勢は立派なので、そこは評価できる。……結論・良識、反省すると言った考えはあるが、先走り感が強い。


    と言ったところです。
    なので、私が嫌いなのは、あくまで思考・行動の幼稚さだということをご理解ください。


    あと、追加ですが、管理局が滅んだら世界がおかしくなるだの、犯罪が増えるだのありますが、私はそうは思いません。例えば日本を例にしますが、日本が第二次世界大戦での敗戦後、アメリカの占領下だった時は、確かに犯罪が増加していました。しかし、それは一部分だけであって、決して全域で起きていたわけではありません。それに、日本は敗戦後に秩序が崩壊しましたが、それをしっかりと立て直しています。それに、高度経済成長やバブル期の頃の方が、犯罪がより悪質で増加しています。つまり、裕福で満たされ、秩序が保たれている方が、タチが悪い状況になりやすいのです(現に秩序が保たれると、暇人が出てきて、それが犯罪に走るのである)。それに、一昔前までアメリカの一極支配の状態でしたが、これが最近揺らぎ始めています。だからと言って世界全体がそこまで変になっていますか? 日本の国民全員が危惧していますか? なっていませんよね? つまりそういう事です。巨大な秩序が崩壊したからと言って、それが世界全体を狂わせるなんて事はありません(現に江戸幕府が倒れ明治政府ができた時も、民衆にそこまで波風は立っていません。反乱はありましたが、あれは士族の反乱であって、国民の反乱ではありません)。


    皆さん(特にリリカル作品書いてる作者様)はどう思いますか? そしてどういった見解をお持ちですか?

  • 2012年 06月13日 (水) 17時09分

コメント

どうも、初めまして。
私は執筆はしていませんが、言わせてもらうと
主人公達に甘い作品だなっと思います。(私もキャラは好きですが、描写等がアレなので)
なのは達3人は良い娘なんですが、
二期以降は管理局メンバーや周りの人間が3人に甘過ぎたのがいけないと思います。本来なら凡人さんもおっしゃった通り、力は命も奪えることやそれに対する責任等しっかり教えるべきでした。
そのせいか、六課も(闇の書事件のせいで身内でしか固められなかったとはいえ)部隊としての規律が甘く、客観的な視点を持った人間がいない、後見人のクロノ達も口出ししない、そのせいでなあなあになってた感じがします。

魔法少女物なのに三期から軍事物にしてしまい、しかも描写が中途半端過ぎて不可解だったり、突っ込み処が多すぎるんです。(原作者が後付け設定入れたりしておかしく感じてます)
これ以上やる必要もないんじゃないかと思ってるので自分はVividやForceは読んでません。(人伝にストーリー等はなんとなく聞いてはいますが)



管理局が崩壊したら世界は混乱すると可能性は高いと思います
管理世界はいくつもあるし、人口もそれだけ沢山いますし犯罪を犯す魔導士もいるわけで例に上げた日本やアメリカの規模で考えるのは難しいかと…
それに江戸から明治の日本や戦後の日本の事は今だからそう言えるのであって、その時代に生きてた人達からしたら明日の見えない時代だったかもしれないですから。



初めてなのに生意気な書き方をしてすいません。
投稿者:オン  [ 2012年 06月15日 (金) 09時23分 ]
どうも、はじめまして。なめ猫さんの所からたどり着きました。

ありがとう、いろいろと納得できました。
というかキャラが嫌いではないのにアンチ小説が読める(むしろ好き)、自分の理由が分かりました。
投稿者:lizeru  [ 2012年 06月13日 (水) 22時35分 ]
なのは、フェイト、はやての3人は、幼少の頃に巨大な力を手に入れて、自分達の正義を現実化できる状態で成長してきました

組織は綺麗事では成り立ちませんが、この3人は綺麗事を実現できる力を持っているので、それが一部からは独善的な部分にも感じられるのではないかと思っています


もちろん3人は超善人なので、暴君や独裁者にはなりませんが

ティアのように才能にコンプレックスを持つ人間からすれば、『嫌なタイプ』の人種かと思います
投稿者:オニキス  [ 2012年 06月13日 (水) 20時33分 ]
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