消費増税法案をめぐり民主党の小沢一郎元代表が「離党・新党結成」に言及した翌日の２２日、野田政権側と元代表側による民主党内の説得・切り崩し工作が激化した。元代表側は少数与党に転落させられる「５４人」以上の造反を目指し、小沢グループ内の引き締めに力を入れる。政権側は野田佳彦首相や閣僚も中間派の取り込みと反対派の切り崩しに動いた。週明けの２５日には国会内で臨時代議士会を開き、首相が出席して理解を求める。

　小沢元代表は２２日昼、東京都内のホテルにグループ議員約３０人を集め、うなぎを食べながら「我々の主張が正しいんだから貫いていこう」と呼びかけた。２１日夜の会合に集まった４９人の大半から離党届をまとめており、２２日はこの会合に参加しなかった議員と面会するなど、グループの結束固めを急いだ。