［事件］中国人が携帯でカンニング　試験解答やりとり　免許不正取得容疑で４人逮捕（2012.6.22 12:02）

　運転免許証の学科試験で中国人の男らに携帯電話を使いカンニングさせ、免許を取得させたとして、警視庁組織犯罪対策１課は、道交法違反（運転免許不正取得）の疑いで、いずれも中国籍で栃木県足利市田中町の職業不詳、張展彪容疑者（３７）ら男女２人を逮捕した。また、カンニングで免許を取得したなどとして、同容疑などで名古屋市南区本城町の無職、郭建海容疑者（３４）ら中国人の男ら２人を逮捕した。

　同課は、張容疑者が、日本語の読み書きができない中国人から１人約１８万円で免許のカンニングを請け負い、試験の解答を教えていたとみて調べている。調べに張容疑者は黙秘。他の３人は容疑を認めているという。

　張容疑者の逮捕容疑は５月１６日、東京都江東区の江東運転免許試験場で、携帯電話を使って郭容疑者に試験の解答を教え、不正に運転免許を取得させたなどとしている。

　同課によると、郭容疑者は、直径数ミリの携帯電話のワイヤレスイヤホンを両耳に入れ、張容疑者から解答を聞いていたという。自分からは、せき払いで問題のパターンを伝えていたという。

　試験は２つの選択肢から回答する問題が大半で、１００点満点中９０点以上が合格点。郭容疑者は９７点だった。愛知県など一部の試験場では中国語で受験できるが、都内では中国語の試験は行われていないという。