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八幡平クマ牧場クマ基金へのご寄付願い ⑮

郵便振替口座番号 00980-1-301781

口座名  八幡平クマ牧場クマ基金

<基金へのご寄付の呼びかけ>
本年4月20日、秋田県鹿角市八幡平クマ牧場で、6頭のクマたちが施設の外に出てしまう事故があり、飼育作業員2名が死亡、クマたちも6頭全て射殺されるという痛ましい事件がありました。この後、牧場に残された29頭のクマたちは、牧場経営者1名と秋田県庁から週3回派遣される3名の職員たちによって、給餌などの世話を受けてきました。6月からは、県職員1名と、臨時採用された3名が、お世話くださることになるそうです。

秋田県は現在、残されたクマたちの引き取り先を一生懸命探してくださっています。ただし、今のところ、冬以降も残されるクマが出た場合、殺処分はやむをえなしの方針です。

当協会は、人間が生き物を飼うからには、最後、寿命を全うするまで飼い続ける責任があると考えています。今回のことは、このことを国民に示すまたとないチャンスです。当協会は、全頭の救命措置を秋田県に強く要望します。生き物の命を大切にする解決法は、全国の子どもたちに夢や希望を与えると同時に、大人や社会への信頼感を育てます。海外に向けては、日本人の責任感や日本文化の高さを示すことになるでしょう。

当協会が5月21日22日の両日、牧場を現地視察した結果、予想外に施設が老朽化していることがわかりました。これから暑い夏を迎えるにあたって、当面、水の供給、給餌、日陰作りなど、残されたクマたちの飼育環境を早急に改善していく必要があります。牧場経営は、すでに破たんしており、経営者には経済的余裕が全くないということです。クマたちの安全面や健康を保つ面から、資金面の援助が必要です。当協会の予算は、本来の奥山保全・再生活動と大型野生動物保全のための予算であり、クマ牧場のクマを救うための予算は組まれておりません。それ故、当協会にも、当然、限界があります。

現時点では、当協会以外に基金立ち上げの動きがないようなので、当協会が八幡平クマ牧場に残されたクマたちのための基金を立ち上げることにしました。会員のみなさんをはじめ、心ある多くの国民のみなさんのご協力をお願いいたします。尚、基金は当協会が責任を持って管理し、会計報告も行います。このような問題はひとりでは解 決できませんが、多くの者が力を合わせることによって、夢が実現されます。まず私たちが寄附金を入れます。志を同じくするみなさんが後に続き、ご協力くださることを願っています。

一般財団法人 日本熊森協会 会長 森山まり子                 (2012.6.4)

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