2012.6.22 05:04

長澤ドラマ白紙、NHKと講談社の亀裂深く

 女優、長澤まさみ(25)の主演予定だったテレビドラマをめぐり、原作の許諾契約を一方的に解除され、制作中止を余儀なくされたとして、NHKが21日、出版元の講談社を相手取り、すでに支出した制作費など約5980万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 NHKと講談社は過去、テレビドラマ化で何度もタッグを組んできた。最近では、2010年に放送された池井戸潤さん原作の「鉄の骨」や浅田次郎さんの「蒼穹の昴」が知られる。また、NHKは今年1月期に角川書店が出した辻村深月さん原作の「本日は大安なり」をドラマ化した実績はある。だが、今回の訴訟でNHKと講談社間に入った亀裂は深く、今後どういう展開になるのか予断を許さぬ状況だ。

(紙面から)