射水の強盗傷害:韓国籍被告に懲役3年6月判決 /富山
毎日新聞 2012年05月31日 地方版
ロシア人をのこぎりで脅し金を奪ったとして強盗致傷罪に問われた射水市、中古タイヤ販売業、チョンヨンサム被告(54)=韓国籍=の裁判員裁判の判決が30日、富山地裁であった。田中聖浩裁判長は「執拗(しつよう)で卑劣な犯行」と懲役3年6月(求刑・同6年)を言い渡した。
判決によるとチョン被告は昨年9月、仕事相手のロシア人男性から借金を取り立てようと、自身の事務所で、のこぎりで男性の左腕や頭部をたたくなどして全治約3週間のけがをさせ、現金1800米ドルとトラベラーズチェック(計1万7500米ドル分)を奪った。
弁護側の「強盗罪は成立せず」との主張に対し、田中裁判長は「被害者に命の危険をも感じさせるような行為までしており、一般人が抵抗心を失うのに十分だった」と退けた。【成田有佳】