射水の強盗傷害:起訴内容の一部、韓国籍被告否認−−初公判 /富山
毎日新聞 2012年05月24日 地方版
ロシア人をのこぎりで脅して金などを奪ったとして強盗致傷罪に問われた射水市、中古タイヤ販売業、チョンヨンサム被告(54)=韓国籍=の裁判員裁判の初公判が23日、富山地裁(田中聖浩裁判長)であった。韓国語の司法通訳人が選任されたが、チョン被告は裁判員らに向かって流ちょうな日本語で「恐喝と傷害をしたことは認めます。強盗はしていません」と述べ、起訴内容を一部否認。弁護側は強盗罪が成立しないと主張した。
検察側の冒頭陳述などによると、チョン被告は仕事で取引があったロシア人男性の父に対する借金を取り立てようと昨年9月、自分の事務所で、「金を払え」と英語で脅迫。のこぎりで頭や腕を切りつけるなどし、現金1800ドルやトラベラーズチェック(計1万7500ドル)を奪い、男性に全治3週間のけがをさせたとされる。
弁護側は「暴行や脅迫はしたが、抵抗できない状態にして金を奪い取っていない」と述べた。【成田有佳】