スカイツリー:開業1カ月 にぎわう一方、騒音・ごみ問題
毎日新聞 2012年06月22日 10時38分
東京スカイツリー(東京都墨田区)が開業してから、22日で1カ月がたった。併設の商業施設「東京ソラマチ」を合わせて、550万人を超える来場者が訪れ、近くの浅草へも観光客が足を延ばすなどツリー効果は表れている。一方で、ツリー周辺地域では観光客によるごみのポイ捨てや夜中の騒音などの問題も起きている。
東京ソラマチの31階にある飲食店「天空LOUNGE TOP of TREE」は、ツリーが目の前にそびえ立つ絶好のロケーション。7月1日まで予約は受け付けておらず、土日のランチでは待ち時間が3時間以上の場合もあるという。他の飲食店でも、平日に行列が見られるなどにぎわいが続いている。
最も恩恵を受けると期待された観光地・浅草。雷門から続く仲見世商店街振興組合の中村福一理事は「ツリー開業後、歩く人は2割近く増えた。ただツリーと浅草両方を観光するので、滞在時間が短くなった気がする」。
観光客のマナーの悪さも目立っている。一つはごみのポイ捨て。マンションの住人専用の大型ごみ箱があふれるため、ごみ箱を撤去したビルもある。区は周辺地域を巡回し、ごみ拾いを続けている。