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国際
「金正恩氏の機関」から指令、浮かぶ“北朝鮮の工作天国日本”
北朝鮮が新たな形の工作で日本にも触手を伸ばしていても不自然ではない。北朝鮮に渡った日本人妻の子供を装った人物が脱北者として保護され、一時日本で活動していたとの情報も浮上している。
ただ、北朝鮮による工作を取り締まる国家保安法がある韓国と異なり、拉致被害に遭った日本には依然として工作やスパイを取り締まる法律がない。このため、明らかな犯罪容疑で着手した吉田容疑者の事件でも工作の実態にどこまで迫れるか不透明だ。
「拉致事件があったにもかかわらず、このままでは北朝鮮のやりたい放題になってしまう」。捜査幹部の一人はこう悲嘆した。
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■偵察総局
北朝鮮の朝鮮労働党傘下の作戦部と、日本人拉致を実行したとされる「35号室」、人民武力省傘下の偵察局を統廃合し、2009年に発足。10年には、脱北者を装い韓国に潜入した工作員2人が、北朝鮮から亡命した黄長●(=火へんに華)(ファン・ジャンヨプ)元労働党書記の暗殺を計画したとして韓国当局に逮捕されたが、偵察総局の金英徹局長の指示だったことが判明している。
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