旅行うんちく・Q&A・レビュー・旅日記・写真。たびすまいる

少し昔までは、たいがいの駅に普通に設置されていた「伝言板」。
1度も使ったことがないのであまり意識していなかったのですが、最近はほとんど見かけません。
しかし、東京メトロ南北線「赤羽岩淵駅」には、まだ残っているのです！

ただ、よく利用するようになってから半年くらい経って、やっとその存在に気づきました。
やっぱり、伝言板の存在感って、ないかも…。
見つけて以来、通る度に必ず見るようにしたのですが、9割9分、いたずら描きに利用されている気がします。
でも、あるようでないのが、「XYZ」の文字。
新宿駅でやらないと、意味がないんでしょうかね？　やっぱり。
一回くらい書いてみたくてしょうがないのですが、勇気がなくて実行に移せていない自分に毎日葛藤しています。
友人がまわりにいながらならまだしも、1人で利用することがほとんどであるため、１人でニヤニヤしながらそんなラクガキをしていたら、周囲から白い目で見られること請け合いですから(_ _;)

ただ、伝言板の有効な利用方法は、探せばあると思います。
例えばさっき（2009年10月８の午前9時30分頃）も行ってきたばかりなのですが、台風で電車がストップ。
やがて動き出そうとするも、今度は信号機の故障。
駅員は、歩いて10分未満のJR赤羽駅へ誘導を行っています。
しかし、乗客が駅員にいちいち聞かないと詳細がわからない上、赤羽駅までの行き方も聞かれる度に口頭で伝えていました。
非常に効率が悪いです。
もちろん放送もしていたのですが、口頭だと伝言にも限界があり、視覚でも伝えることも必須となります（特に、赤羽駅までの行き方）。
そんな状況こそ、伝言板の出番では？と思いました。

掲示板に案内を記した紙を張り出すのもいいのですが、遅延状況というのは、ころころ変わるものです。
つまり、書いて消してが頻繁になってしまうのです。
伝言板なら黒板にチョークで書いて黒板消しですぐに消せるのですから、本領を発揮できるはずです。
実はJR赤羽駅にはその前に行っており、こちらは電車がすべてストップしていました。
なので赤羽岩淵駅に来たのですが、JRが全滅していることも、伝言板に書けばいいと思いました。結局、赤羽岩淵駅に来たのは、無駄足となってしまったのです。

で、今は伝言板がどうなっているのでしょうか？
「めざましテレビ」「東京新聞」によれば、以下のとおりのようです。
・JR東日本の東京支社が管轄する77ある駅では、阿佐ヶ谷など3駅のみで残されているだけ。現存する伝言板も、ほとんど利用されていない
・小田急では2000年に、全駅の伝言板を撤去
・ポケベルの登場を皮切りに、PHS、携帯電話が普及し、伝言板はその役目を終えた感がある

タブレットや硬券（厚みのある硬い切符。田舎の駅で現存することが多い）が消滅しつつある中で、伝言板も過去の遺産とならないように、残っていてほしいものです。鉄ちゃんの１人として…。