韓国系団体、民主混乱のスキに慰安婦碑!日本人の名誉傷つける

2012.06.20


米ニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館に設置された1つ目の慰安婦の碑【拡大】

 民主党政権が、消費税増税をめぐる党内抗争を続けている間に、在米の韓国系団体が、米国内で2つ目となる、いわゆる「従軍慰安婦の碑」が設置されていたことが分かった。慰安婦を日本軍や官憲が強制連行したという証拠は何1つないが、同盟国で日本人の名誉が傷つけられている。

 碑が建てられたのは、ニューヨーク州ナッソー郡にあるアイゼンハワー公園内の退役軍人記念園。近所の住民のみならず、政府関係者など年間数万人が訪れる「聖なる場所」だ。16日に「慰安婦が流した血」を連想させる赤い花崗岩の碑が設置され、20日に姜雲太光州広域市長を迎えて盛大な除幕式が開かれる。

 建設の中心となったのは、韓国系米人公共政策委員会(KAPAC)なる組織で、会長のイ・チョウル氏は会社経営の傍らニューヨーク州知事選やナッソー郡選挙を支援してきた人物。

 現在はニューヨーク州政府通商交渉官を務めている。今年5月、日本の自民党議員が、同州パリセイズパーク市に建てられた1つ目の碑の撤去を求めたことに憤り、通常なら設置に2年はかかるところを秘密裏に進め、2週間半で完了させたという。

 さらに巧妙なことに、碑の管理は郡政府と退役軍人会などで構成される「記念碑委員会」が行うことになっており、日本側が郡政府に撤去を求めても不可能になっている。

 自民党の稲田朋美衆院議員は「このようなウソのバラマキの背景には、韓国政府がいることは間違いない」と危機感を強める。

 実際、KAPACは、サフォーク郡やメリーランド州にも新たな慰安婦の碑の建設を計画しており、ニューヨーク市も韓国系の支援を受けた市議が建設をもくろんでいる。まるで何かが指令を出しているようだ。

 稲田氏は「ウソの拡散を阻止するには世界に事実をきちんと訴えるしかない。これまで日本は1965年の日韓協定で『2国間の問題は法的に決着した』と主張してきたが、それでは足りない」という。

 最近、韓国最高裁が元慰安婦や元徴用工個人請求権を認めたのも、日本政府がきちんと事実を主張しなかったのが原因だという。

 自民党の「領土に関する特命委員会」も近く、玄葉光一郎外相に対し、正式な抗議声明を出すことを求めた。日本政府の毅然たる態度がますます求められている。(政治ジャーナリスト・安積明子)

 

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