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【プロ野球】

原監督 女性問題で1億円払う 週刊文春が報道、また激震!!

2012年6月21日 紙面から

ベンチから練習を見る原監督=川崎市のジャイアンツ球場で(中西祥子撮影)

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 交流戦初優勝を果たした巨人にスキャンダルが発覚した。原辰徳監督(53)が約24年前の女性関係に絡み、2006年に男性2人から解決料を要求され、1億円を渡していたことが20日、明らかになった。21日発売の週刊文春が報じている。球団は暴露記事の情報源を、昨年11月に解任された清武英利前代表兼GM(61)と断定。原監督は「清武さんへ」と題した異例の文書まで発表した。

 交流戦の祝勝ムードが一気に吹き飛んだ。週刊文春の記事の見出しは「原監督が元暴力団員に1億円払っていた」。球団側は記事は原監督が反社会的勢力への不当な利益供与をしたとの印象を与えるとして、名誉毀損(きそん)で同誌を提訴する考えを示す一方、女性問題に絡んで1億円を支払った事実は認めた。

 東京・大手町の球団事務所で対応した桃井社長によると、06年8月、原監督は「プロ野球の関係者」を名乗る男から携帯電話で「球界がだめになる大事な話がある」と伝えられた。面会した2人の男性から示されたのは、88年に不倫関係にあった女性の日記のコピー。他に2選手(06年はコーチ)の名前も記されていたという。

 相手は「これが表に出ないようにする。私に任せなさい。ただし金がいる」と1億円の解決料を要求。原監督は「ゆすられていると思い、不安を感じた一方、私を助けてくれるのだとも解釈」した。

 球団や警察に相談せず、知人から借金するなどして現金を用意。個人事務所の社員らに頼み、要求通りに1億円を渡した。「悩んで悩んで悩み抜いての苦渋の決断」だったと釈明した。

 06年は第2次原政権の1年目。相手側が接触を求めてきた8月は、直前に2度の大型連敗を喫するなどチームが低迷していた。巨人・山口常勤監査役は「(そうした状態の中で)コーチの名前も出るとチームはガタガタになる。自分も辞めなくてはいけなくなるかもしれない」と当時の監督の心理状態を代弁した。

 その後、WBCで世界一となった直後の09年4月、2人組とは別の「事件関係者」を名乗る男から球団に「原監督の手元にある日記を返してほしい。そうしなければ騒ぎを大きくする」と電話があり、3年前の出来事が発覚した。

 これを受け、球団は警視庁に相談。この男は同年12月に球団にガソリン缶などを持ち込む騒ぎを起こして威力業務妨害で現行犯逮捕されたが、06年の事件については2人組のうちの1人が事故死していたために真相究明が困難と警視庁から説明され、被害届は提出しなかったという。

 ジャイアンツ球場での練習後に対応した原監督は「ファンのみなさまに心よりおわび申し上げます」と謝罪。明子夫人にも事実を打ち明け、「2人の夢、未来に向けて前進しています」と理解を得たことを強調した。

 球団側の「事実と異なる」とする見解に対し、週刊文春編集部は「記事には十分自信を持っている」とコメント。原監督としては一区切りしたと思っていたスキャンダルが、交流戦の優勝に冷や水を浴びせるタイミングで公になってしまった。

 

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