2012.6.22 05:05

巨人・原監督、動揺ナインに謝罪3分間(2/2ページ)

宿舎で選手に謝罪した原監督は、ヤクルト戦へと気持ちを切り替えた(撮影・小倉元司)

宿舎で選手に謝罪した原監督は、ヤクルト戦へと気持ちを切り替えた(撮影・小倉元司)【拡大】

 原監督はこの日、正午前に長野駅に到着したチーム便とは別行動で長野入り。球団によれば、午後1時に宿舎の会議室に選手、コーチ、スタッフが集まり、原監督が全員に謝罪した。

 「野球以外のことでメディアを騒がせてしまい申し訳ない。ここで謝罪します」。前日20日に、現役時代の不倫問題に関して、2006年に男2人に1億円を支払った事実が発覚。原監督自ら事実を認めた。

 原監督自身は09年に球団から厳重注意を受けた。今回の発覚を受けて白石オーナーが20日に「監督としての職責が問われるというふうには、今のところ考えておりません」と話すなど、球団は進退については不問とした。一夜明けて原監督自身が、選手、コーチに動揺を残したまま、リーグ戦再開を迎えるわけにはいかないと判断し、直接謝罪したようだ。

 原監督は「巨人の一員として、報告の義務をしっかり果たしてほしい」と、選手に自らは大金を支払ってしまった不当要求に関して注意喚起を促した。その上で「私自身反省し、もう前に向かって動いているので、2月1日に話した日本一という目標に向け、これからも結束して頑張っていこう」と決意表明した。

 その後の長野オリンピックスタジアムでの練習では、いつもと変わらぬ表情で選手に目を光らせた。宮崎での春季キャンプ初日に選手と誓った3季ぶりのリーグ優勝、そして日本一。自らの過ちによって動揺したチームを再び結束させ、目標を現実にする-。原監督にとって、厳しい戦いが始まる。

 【原監督のミーティングでのあいさつ】

 今回どうしてもみんなに説明しておきたいことがあります。野球以外のことでメディアを騒がせてしまい申し訳ない。迷惑をかけたのでここで謝罪します。

 球団は今、再発防止のために動いてくれているし、われわれを正しく導き守ってくれている。だから巨人の一員として、これからも報告の義務をしっかり果たしてほしい。

 私事になるが、今回の件で迷惑をかけた妻とは、未来に向けて前進している。これまで心の中がかすんでいたが、今回報道されたことで、このモヤモヤも晴れて、かえって良かったと思っている。

 私自身反省し、もう前に向かって動いているので、みんなも巨人の一員として、2月1日に話した日本一という目標に向け、これからも結束して頑張っていこう。

(堤球団統括部長兼GM補佐の発表による)

 

(紙面から)