振り込め詐欺:容疑の組長逮捕−−県警 /茨城
毎日新聞 2012年06月21日 地方版
県警は20日、埼玉県草加市瀬崎、指定暴力団住吉会系組長、白柿努容疑者(40)を詐欺容疑で逮捕した。逮捕容疑は、複数人と共謀し、昨年2月28日、山梨県富士吉田市に住む無職女性2人(当時84歳と79歳)に対して孫や知人になりすまし、「電車の中にカバンを忘れた」などと電話でうそを言い、女性方で現金180万円と200万円をそれぞれだまし取ったとしている。白柿容疑者は「やっていない」と否認しているという。
県警捜査2課のこれまでの捜査で、山形市のとび職の男(35)=詐欺罪などで実刑判決=が東京、埼玉、静岡、滋賀、茨城、山梨の1都5県で9件(被害総額約2300万円)の振り込め詐欺に関わっていたことが判明。白柿容疑者は、男を現金の受け取り役、香川県坂出市のとび職の男(19)=詐欺罪などで少年院送致=を現金の運び役とし、報酬を分配していたリーダー役だったとみられる。県警は白柿容疑者が容疑以外の詐欺事件にも関係している可能性が高いとみて、振り込め詐欺グループの全容解明を急いでいる。