平成20年度の決算書で明記されている「退職金」と「退職債」について、ちょっと書いておきます。
まず、桐生市は人口約13万人(127,002人)、世帯数約5万世帯(50,066世帯)です。
決算額で一般会計に限ってですが、平成20年度の
歳出額は約460億円(46,158,132,143円)。
そのうちの人件費は約100億円(10,269,856,871円)で、職員数は特別職367名、一般職1141名です。
平成20年度に支払った退職金は約14億円(1,416,370,000円)で、そのうちの約8億円(819,900,000円)が「退職債」です。
以前の質疑答弁の中で、退職債について、「市民の理解が得られる」というのがありましたが、市民の皆さん、本当に理解して、納得して、許してるんですか?ちなみに退職債は平成19年度から借りていて、平成19年から10年間、毎年借りられるんです。平成21年度も予算で組んでいますから、借りるんですね。
このシステムは、団塊の世代が退職するにあたり、いろんなところで退職金が足りなくなるだろうから・・・と総務省が心配してくれて「平成19年から10年間は、退職金を支払うために足りない分は借金して良いですよ」と作ったシステム。かといって、総務省がその借金を返してくれるわけではありません。
これを返すのは、市民の皆さんです。
みなさん、本当に「退職債」を借りて良いんですか?
ちなみにちなみに、平成20年度に桐生市が『歳入』の一部として借金した金額は、約54億円(5,428,600,000円)です。これは歳入の約11.5%です。
歳入として市民一人が(赤ちゃんからお年寄りまで全ての人、ひとりひとりが)約37万円(372,648円)を桐生市に預けたわけです。そしてそのうちの約34万円(340,520円)を使わせていただきました。このうちの11.5%、約43000円(42,855円)は平成20年度に組んだ借金です。
そして、人件費は歳出の21,7%ですから、約7万円以上(73,893円)を市長をはじめとする市役所職員や議員に支払ったと言うことです。
そしてそして、例えば一般会計だけでも、1年間に使う金額とほぼ同額の借金を桐生市はかかえています。
退職債を組まないで、退職金を支払うことを考えてみませんか?
最近のコメント