横浜国立大学の学生が別の人物と共謀して埼玉県の男性に長男を装った電話をかけ現金580万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕されました。学生は1回10万円をもらえるという求人広告を見て関わったとして容疑を認めているということです。逮捕されたのは横浜市瀬谷区に住む横浜国立大学3年生の榛澤秀星容疑者(22歳)です。警察の調べによりますと、榛澤容疑者は何者かと共謀して19日、埼玉県入間市の87歳の男性に息子を装って電話をかけ「会社に監査が入るので600万円を補充しなければならない。会社に出入りしている郵便局員を行かせる」とうその電話をかけ現金580万円をだまし取った詐欺の疑いが持たれています。警察は郵便局員を装って現金を受け取りにきた男の似顔絵をもとに捜査を進め、榛澤容疑者を逮捕しました。榛澤容疑者は「求人募集の広告を見て連絡を取り1回10万円をもらえるので詐欺と分かっていたが受け取りに行った」と話し、容疑を認めているということです。警察は入間市で同じ手口の詐欺事件とみられる電話が相次いでいることから余罪や共謀している人物の捜査を進めています。横浜国立大学の山田均副学長は事実関係を確認しているとした上で「きわめて悪質で反社会的な犯罪であり事実とすれば誠に遺憾です」と話しています。