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漆芸の人間国宝 大場松魚さん死去6月21日 22時4分
金沢市の漆芸作家で、人間国宝の大場松魚さんが、21日午前、入院先の病院で亡くなりました。
96歳でした。
大場松魚さん(本名・大場勝雄さん)は金沢市生まれ。
父親から家業の漆器作りの指導を受けて、幼いころから漆に親しみ、金沢市の県立工業学校(今の石川県立工業高校)で漆芸の図案などを学びました。
大場さんは、漆器に金や銀などを板のように切って貼る、「平文(ひょうもん)」と呼ばれる技法を得意とし、鳥や草花を題材にした作品を数多く手がけました。
また、昭和39年に始まった、岩手県にある国宝・中尊寺金色堂の修復では、漆芸技術の主任を4年間にわたって務めました。
後継者の育成にも力を入れ、金沢美術工芸大学の教授を務めたほか、石川県立輪島漆芸技術研修所で後進の指導に当たりました。
大場さんは、昭和53年に紫綬褒章を受章したほか、昭和57年にまき絵の人間国宝に認定されました。
大場さんは20日、体調を崩し、石川県内の病院に入院していました。
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