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大飯原発 4号機も再開準備を開始
6月21日 19時9分

大飯原発 4号機も再開準備を開始
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福井県にある関西電力大飯原子力発電所で、3号機に続いて4号機でも運転再開に向けた準備作業が21日から始まりました。3号機と4号機がいずれもフル稼働になるのは、早ければ来月24日の見通しです。

関西電力は、大飯原発の3号機で、今月16日から運転再開に向けた準備作業を始めていますが、4号機でも21日午前9時ごろから、タービンにつながる配管などを洗浄する作業に入りました。
4号機では、配管の洗浄などを2週間余りかけて行ったあと、さらに10日ほどかけて、原子炉につながる配管の点検や原子炉の制御棒の試験を行うということです。
大飯原発では、タービンを動かすために必要な補助用のボイラーが1基分しかないため、関西電力は、3号機で発電を始めたあとに4号機での作業を行う計画です。
このため、いずれも早ければ、原子炉を動かすのは、3号機が来月1日、4号機が来月17日、またフル稼働になるのは、3号機が来月8日、4号機が来月24日の見通しです。

事故対応へ「特別な監視態勢」

関西電力大飯原子力発電所では、運転再開に向けた準備作業が始まった今月16日から、国は事故やトラブルが起きた際、迅速に対応するための「特別な監視体制」を取っています。
「特別な監視体制」は、福井県の西川知事が、新たな原子力規制組織ができるまでの間、国が責任を持って運転を監視するよう求めたことを受けて設置されました。
大飯原発の現地の防災拠点となっているオフサイトセンターに、牧野経済産業副大臣をトップとする「常時監視・緊急対応体制」が整備され、国の原子力安全・保安院は、大飯原発の保安検査官を通常の4人から倍の8人に増やし、16日午後からは中央制御室に24時間体制で常駐し監視をしています。
さらに今後は、オフサイトセンターに、保安院の課長以上の幹部職員を派遣するとともに、検査官が24時間体制で常駐し、広報体制を強化することになりました。

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