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大飯原発 小さな異常速やかに発表6月21日 12時31分
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運転再開に向けた準備作業が進む関西電力大飯原子力発電所の3号機で、警報が鳴るトラブルが半日後まで公表されなかった問題を受けて、国の原子力安全・保安院は、これまで公表してこなかった小さな異常についても、速やかに発表することを決めました。
福井県にある大飯原発3号機では、19日夜に起きた発電機のタンクの水位低下を示す警報が鳴るトラブルが半日後まで公表されず、原子力安全・保安院は発表の遅れを謝罪し、自治体や住民から批判が相次ぎました。
このため、保安院は、21日午前記者会見し、法令などで国や自治体への通報が義務づけられていない、これまで公表してこなかった小さな異常についても速やかに発表することや、保安院の課長以上の幹部職員を当面の間、大飯原発のオフサイトセンターに派遣し広報体制を強化することを明らかにしました。また、広報は保安院と関西電力、福井県が合同で行い、必要があれば記者会見も開くということです。
原子力安全・保安院の大村哲臣課長は「原発の安全性に影響しないささいな異常でも、作業上予期されていないものは今後、情報をすべて出す方針です」と話しています。
大飯原発3号機では、今月16日から運転再開に向けた準備作業が進んでいて、発電を再開すれば、東京電力福島第一原発の事故後、全国で初めてとなるだけに、公表の姿勢が問われています。
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