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【国際】

日米韓合同演習始まる 朝鮮半島南方沖 原子力空母が初参加

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 【ソウル=篠ケ瀬祐司】韓国の米韓軍連合司令部によると、海上自衛隊と米韓両海軍による本格的な合同軍事訓練が二十一日午前、朝鮮半島南方の黄海で始まった。三カ国の艦艇が参加した初の本格的な訓練で、神奈川県の横須賀基地を母港とする米海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンが初めて参加した。

 三カ国による災害救助時の連携を確認・強化するほか、空母建設を進め、海洋進出を加速させる中国と、核開発を続ける北朝鮮をけん制する狙いがある。

 海自はイージス艦やヘリコプターを搭載できる大型護衛艦などを派遣した。

 米韓両軍は二十二日に韓国北部・抱川(ポチョン)で、北朝鮮による非武装地帯(DMZ)での軍事挑発や韓国への侵攻を想定した、最大規模の「統合火力戦闘訓練」を実施。二十三〜二十五日には、米韓両軍による黄海上での訓練も行われる。

 一連の訓練に対し北朝鮮は強く反発。朝鮮中央通信は二十日、「朝鮮半島地域に新たな緊張をつくり出している」との記事を配信。対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会のサイト「わが民族同士」も二十日の論評で「侵略計画が実動段階に入った」などと批判を繰り返している。

 韓国の国防省報道官は二十一日の会見で、北朝鮮が非難していることについて「(訓練は)海上での捜索・救助が目的。北韓(北朝鮮)の批判は間違っている」と反論した。

 

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