プロトタイプは、2010年9月22日にPSP用ビジュアルアドベンチャー「花帰葬」を発売する。
プロトタイプは、2010年9月22日にPSP用ビジュアルアドベンチャー「花帰葬」を発売する。
価格は4830円(税込)。
「花帰葬」とは、同人誌即売会にて限定販売され異例の大ヒットとなった「HaccaWorks*」制作のPC用女性向けビジュアルアドベンチャーゲーム。
通常5千本を越えれば大ヒットと言われる同人ソフト界にあって、「花帰葬」は2003年末のコミックマーケットでリリースと同時に完売して以来、イベントを重ねる毎に完売を重ね、2010年現在までに2万2千本を売り上げている。
作品内容は、いわゆる「ボーイズラブ」や「乙女ゲー」ではなく、皮肉な運命に翻弄される人々の悲劇の物語。
そのストーリーにさらなる感動を与えているのが、不世出のミュージシャン「志方あきこ」さんの音楽だ。
この「花帰葬」のために作曲された35曲にもおよぶ音楽は、サントラCD単体で1万7千枚を販売している。
2006年7月に発売されたPS2版は2010年2月現在までに1万4千本以上を販売、その後に発売された交響曲やドラマCDも軒並み1万枚を販売する根強い人気のタイトルとなっている。
PS2版で大幅追加された新規ストーリー&ビジュアルはもちろんのこと、PSP版では「花帰葬」のファンの声に応えて発売されたPC版追加ディスク「花帰葬 PLUS+DISC」に収録された2つの外伝ストーリー「a sight of petals red」と「花唄」も収録。
もちろん、PS2版と同じ豪華キャストでフルボイス化される。
また、頻繁なディスクアクセスを行い速度低下の原因となるBGMのストリーミングも、データをユーザーの任意でメモリースティクの空きエリアに転送し、メモリーディスクとして使用する事でゲームをスムーズに進行できるほか、ゲーム中に見たすべてのグラフィックをPSPの本体の壁紙に設定できるなど、PSPならではのシステムも搭載されている。
(※キャプチャーしたイベントビジュアルはスクロールできない)
【プロローグ】
その世界では「雪」は終局を呼ぶものだと伝えられていた。
何もかもを終わらせてしまう、忌むべき物なのだと。
事実、今、雪は世界を浸食し、徐々にとはいえ確実に人々の生活を脅かし始めていた。しかし、七つの国々では日々戦が絶えず、
降り止まぬ雪さえもそれを阻む事は出来ずにいた。ある国に身を置く白羽の預言師はこの雪を「嘆き」だと云った。
人が人の命を奪うことに主が嘆いているのだと。それを信じる者は少なくなかった。
雪は人々の心まで侵し始めていた。人々は預言師に嘆きを止める方法を請うた。
預言師は「ひとつだけ」と答えた。たったひとつを消せば世界はまた続いてゆくのだと…。
「花帰葬」は、ゲーム中に出てくる選択肢を選んで、ストーリーを進めて行くテキストアドベンチャー。
開始直後のプロローグ部分は共通ストーリーとなるが、序盤から様々な分岐が始まり、新たなエンディングも含め、数種類の物語が展開されていく。
<a sight of petals red>
花帰葬本編の数年前の物語。
やがて現れる破滅をもたらす者「玄冬」を倒すためだけに、厳しく育てられてきた「花白」。
本編では見られなかった彼の過去の物語から、本編の2つのエンディングのアフターストーリーまでが描かれる。
<花唄>
世が乱れると人の子として生まれて来ると言われる「玄冬」。
その親となった一組の夫婦の物語。
政略結婚により夫婦となった時雨と彩紅は、反駁しあいながらも次第に心を通わせていく。
つかの間の平穏の日々の先に訪れる出来事とは……。
<玄冬(くろと)>
ある事故がもとで記憶を失ってしまった。 実直で、少々融通が利かない所があるが、基本的には人畜無害。 理由も判らないまま常に罪悪感を感じており、自分をどう捉えて良いのか悩んでいる。 | |
<花白(はなしろ)>
玄冬が記憶を失った経緯を唯一知る。 利発だが少々短気で、感情のセーブが効かないところがある。 見た目にそぐわぬ剣の使い手だが、玄冬には甘く、依存度も高い。 | |
<白梟(しろふくろう)>
一見優しく儚げだが 常に冷静で、少々理想論を掲げすぎているきらいがある。 対立意見者には容赦がない。 黒鷹とは旧知の仲。 | |
<黒鷹(くろたか)>
常に楽しそうで、愉快犯的な態度を取る。 | |
<銀朱(ぎんしゅ)>
少々短気だが真面目で責任感が強く、兵達の信頼は厚い。 訳あって玄冬達を追っている。 |
<「花帰葬 PLUS+DISC」登場 新キャラクター>
<時雨(しぐれ)>
家業を好まず、それゆえ父親との折り合いが悪くなり、貴族の家に婿養子に入ることに。 穏やかな性格の青年で、植物好きが高じてその研究をしている。 形だけの夫婦を望む彩紅とは、すれ違いの日々を過ごす。 | |
<彩紅(あやべに)>
彩国の貴族の孫娘。 一家の財政難により、武器商人の長男と政略結婚させられてしまう。 時雨に冷ややかな態度をとり続けていたが、彼の優しさに触れ、少しずつ心惹かれていく。 芯が強く、時に勇ましい行動を取ることも。 やがて生まれた子が、次の「玄冬」になると聞かされて…。 | |
<灰名(かいな)>
彩国第三兵団の初代団長。 初代救世主の直系の子孫で、白梟の下、いずれ生まれる「玄冬」に対処すべく日々奔走する。 国王の信頼も厚く城下での人気も高い。 身分問わずに、気さくに接する温厚な人物。 | |
<十季(とき)>
兄とは正反対の生粋の商人。 社交的な性格で、口達者で調子がいいが、兄思いな一面もあり、貴族の家に婿入りする兄を心配している。 |
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