プレス機械の製造に必要な図面データをコピーして中国企業に流出させたとして、神奈川県警は20日、川崎市高津区末長、プレス機械製造業古谷政一容疑者(48)と同県横須賀市武3丁目、会社役員井上文明容疑者(57)を不正競争防止法違反(営業秘密の不正開示)の疑いで逮捕し、発表した。古谷容疑者は容疑を認め、井上容疑者は否認しているという。
発表などによると、古谷容疑者は川崎市中原区にある国内大手のプレス機械製造会社「ヨシツカ精機」に勤めていた2009年11月中旬、同社の関連会社でかつて営業担当をしていた井上容疑者から、ライバル関係にある中国の企業向けに、製造に必要な図面データを入手したいと依頼された。古谷容疑者は勤務先のサーバーにアクセスして計258の図面データをコピーし、退職した翌12月に井上容疑者に渡し、井上容疑者が10年1月に2回にわたり中国の企業に郵送した疑い。
県警によると、流出先の中国企業は08年1月、井上容疑者が独立後に立ち上げた会社と技術提携契約を結んでいたという。井上容疑者は中国企業から500万円を受け取り、古谷容疑者に謝礼として124万円を渡していたという。