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by jack4africa
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昔の日本人の性生活(2)

フリードリッヒ・S・クラウス著「日本人の性生活」は、日本人の同性愛について一章をさいていますが、明治になってからの日本人の同性愛(男色)に対する考え方の変化について次のように述べています。

西洋の文化の影響が日本で優勢になり、古い習慣をすべてすみやかに投げ捨てなければならないと人々が考えるようになってはじめて、同性愛についての見解も変わった。そして昔おおっぴらに行われていたことや、武士道のあらわれとみなされていたことは、秘密にしておくべき野蛮で、非道徳的なこととして今や追放を宣言された。誤解した西洋文化の影響によって軟弱になり、とりすました宣教師の過敏な教えによって影響されて、少年愛は堕落しているという見解はますます広まり、ほとんどすべての住民層の心をとらえた。


その結果、前回、述べたように、明治六年には、同性愛を禁止する鶏姦罪が導入されるのですが、この鶏姦罪は、同性愛は不道徳で非難される行為であるが、罰するには値しないというフランスのナポレオン法典の解釈に従って、明治13年に廃止され、替わりに16歳未満の少年・少女との淫行を禁じる猥褻罪が導入されます。

ただし、上記のような日本における同性愛に対する考え方の変化や法律は、あくまでも表層的なもので、国民の間では、相変わらず、同性愛=男色はひそかに行われていたといいます。

たとえば、商店で住み込みで働く丁稚小僧などの少年は、店の主人や年上の従業員、客たちの性的対象物になり、可愛がられたそうです。

以前、夜這いの話で紹介した民族学者の赤松啓介によると、大正の終わりから昭和の初めまでは、商店の丁稚が店に買い物に来る家庭の主婦に誘われることはよくあったそうですが、明治の頃には、若くて可愛い丁稚小僧は、女の客だけでなく、男の客にも誘われていたみたいです。

また特に、学生の間で男色が蔓延していて、美少年は夜間の外出を控える必要があったといいます。



美少年が夜間、外出すると少年好きの学生たちに拉致されて、レイプされてしまう恐れがあったのだそうです!

昔の日本の若者は「ホモ狩り」などという無粋なことをしないで、「美少年狩り」というロマンチックなことをやってたんですね。

まぁ、襲われる少年にとっては災難でしょうが・・・

さらに特筆すべき点としては、クラウスが、日本の軍隊にも同性愛が蔓延していて、兵士間の同性愛的な戦友愛が、日清・日露の両戦争での日本の勝利に貢献したと語っていることです。

同性愛的な関係のなかでも、古いサムライ精神が、1868年前の古い時代にはなかったほど素晴らしく、満州の戦場でよみがえった。何人かの士官が私に、他の兵士に対する一人の兵士の恋愛から自分の生命を賭して戦った光景や、一人の兵士が確実に死が見舞う場所で自由意志からわが身を犠牲にした光景を物語ってくれた。そしてこれは、ただ単に戦闘精神や死を軽んじる心――この美徳は日本の兵士に独自なものであるが――の発露ではなく、他の兵士に対する激しい恋愛感情からなされたのである。


もしこの話が本当であるならば、日清・日露の両戦争では、東郷平八郎など、男色が盛んであった薩摩藩出身の軍人が軍を率いて戦ったことと無関係ではないでしょう。

薩摩藩に代表される、かっての武士道精神と深く結びついた武士階級の男色の伝統が、帝国陸軍・海軍の中枢を担った薩摩出身の軍人に引き継がれ、

それが軍隊内での兵士間の同性愛の容認あるいは奨励につながり、結果として兵士間の友愛と士気が高まって、日清・日露の両戦争での日本兵の勇敢な戦いぶりとなって現れた可能性は否定できないと思われます。

クラウスはまた「日本の兵士は、平和時にも、友達と手に手をとって歩き、友達と親密なきずなを結ぶ」とも書いています。

以前、どこかのゲイリブが「男同士、手をつないで歩ける社会を目指したい」などとアホなことをいってましたが、我々の曾祖父たちは、ちゃんと手をつないで歩いていたのです。

ついでにいうと、現在でもインドやアラブ・イスラム圏では男同士、手をつないで歩く姿が日常的に観察されます。

もしゲイリブたちが、現在の日本社会が、男同士、手をつないで歩くことがはばかられるような社会であると考えるのであれば、なぜそうなったのか、その理由についてよく考えてみるべきでしょう。


これはネットで拾った画像ですが、日露戦争のときに描かれたらしい、日本兵がロシア兵を犯している図です。このようなものが描かれた意図については、よくわかりませんが、兵士間で男色が流行していたことと関係があるのかもしれません。

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by jack4africa | 2007-07-23 23:58
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