髄液漏れ:ブラッドパッチを先進医療承認 健保適用に前進
毎日新聞 2012年05月17日 21時28分(最終更新 05月17日 23時11分)
激しい頭痛を伴う脳脊髄(せきずい)液減少症で、厚生労働省の先進医療専門家会議は17日、日本医科大病院(東京)が申請していた治療法「ブラッドパッチ」を先進医療として承認することを決めた。これを受け、国の研究班(嘉山孝正代表)は、他の班員が所属する医療機関でも申請していくことにしている。ブラッドパッチの健康保険適用に向けて大きな一歩といえる。
国によると、日本医科大病院では施設の審査を経て7月以降、ブラッドパッチ費用は患者負担だが、治療に伴う検査や入院などの諸費用には保険が適用される。患者団体「脳脊髄液減少症患者・家族支援協会」(和歌山市)では「一般的に1回の入院で20万〜30万円かかる患者負担が10万円ほどに軽減されるのでは」とみている。