AIJ投資顧問による巨額年金消失事件で、AIJが実際の評価額の約28倍に水増しした価格でファンドを販売していたことが分かりました。

 AIJ投資顧問の浅川和彦容疑者(60)らは、東京と長野の2つの年金基金に運用実績を水増ししてファンドを販売し、約70億円をだまし取った疑いで20日朝に送検されました。その後の警視庁への取材で、浅川容疑者らが東京の企業年金に実際の評価額の約28倍にあたる5億円に水増しし、ファンドを販売していたことが新たに分かりました。5億円は実際には運用せず、別の顧客の解約金に充てていたということです。AIJは経営破綻した後も92の基金と契約し、600億円近くを集めていたことが分かっていて、警視庁は、ほかの取引についても同じ手口の詐欺がなかったか調べています。

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