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ライフ
水俣病研究の第一人者 原田正純氏死去
2012.6.12 07:26
水俣病研究に取り組み、患者の早期救済を訴えてきた医師の原田正純(はらだ・まさずみ)氏が11日午後10時12分、急性骨髄性白血病のため死去した。77歳。自宅は熊本市東区長嶺南7の1の30。葬儀・告別式の日取り、喪主は未定。
昭和39年、母親の胎盤を経由し胎児が有機水銀中毒になる胎児性水俣病を研究した論文を発表し、大きな衝撃を与えた。40年に日本精神神経学会賞を受賞。
平成14年には熊本学園大で「水俣学」講座を開講。17年、同大で「水俣学研究センター」を立ち上げてセンター長に就任した。
ブラジルや中国など海外にも出掛け、水俣病の疑いのある患者を発見した。
著書も多く、「水俣病」(岩波書店)は英語、韓国語などに翻訳され、問題を世界に伝えた。「水俣が映す世界」(日本評論社)で大仏次郎賞を受賞した。
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