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大阪市 がれき受け入れ正式決定6月20日 17時37分
東日本大震災の被災地、岩手県で出たがれきについて大阪市は、20日、「がれきを焼却したあとに出る灰を大阪湾の人工島で埋め立て処分しても十分な安全性が確保できる」という国の見解を踏まえ、正式に受け入れることを決めました。
大阪市は、岩手県で出たがれきの受け入れを検討する一方で、がれきを焼却したあとに出る灰を大阪湾の人口島=夢洲で埋め立て処分した場合の大阪湾への影響を調べるよう国に求めていました。
こうしたなか、20日、大阪市の橋下市長や幹部らの会議が開かれ、市の担当者が「夢洲で処分しても大阪湾に漏れ出す放射性物質の濃度は十分な安全性が確保できる」という国の見解が示されたことを報告し、これを踏まえ大阪市として、がれきの受け入れを正式に決めました。
大阪市では、今のところ、今年度はおよそ6100トン、来年度はおよそ3万トンの「木くず」を中心としたがれきの受け入れを検討していて、今月27日から、住民を対象にした説明会を開き、橋下市長も参加して理解を求める方針です。そして、ことし秋にも焼却試験を行ったうえで、来年2月から本格的な受け入れを行いたいとしています。
会議に先立ち橋下市長は、記者団に対し、「大阪市が受け入れようとしている岩手県のがれきは、普通のがれきと変わらない。これが『震災がれき』とか、名前を勝手につけられて、非常に危険ながれきのように扱われてしまっている。通常のがれきと変わらないということを理解してもらえるように、市民に対して説明を尽くしていきたい」と述べました。
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