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専門家“急激な暑さが危険”
6月20日 15時13分

熱中症に詳しい杏林大学付属病院高度救命救急センターの山口芳裕センター長は「熱中症は暑さに体が慣れていない時期に急激に暑くなったときに起こりやすい。私たちの体は、汗で体温を下げる準備が十分にできていないので梅雨の合間に気温が急に上がる、きょうは特に注意が必要だ」と指摘しています。

日本救急医学会の調べによりますと、記録的な暑さとなったおととしでは、「スポーツ」「仕事などの労働」「日常生活やレジャー」の3つの中で最も熱中症が多かったのが「日常生活やレジャー」で、特に高齢者で発症する人が多く、年齢が高くなるほど重症化したということです。
山口センター長は「体温の調節機能が低下している高齢者や病気のある人はもちろん気をつけるべきだが、健康な人でも晴れ間を生かそうと庭で一生懸命作業したり、節電を意識して必要以上に暑さを我慢したりすると熱中症になるおそれがある。涼しい服装や、風通しをよくすること、冷たい水をよく飲むことなどを心がけてほしい」と話しています。
また、部屋の温度については「湿度にもよるが、室内で30度を超えると体調を崩す人が出てきて、32度を超えると重度の熱中症になる人が出てくる。必要に応じてエアコンや扇風機を使ってほしい」と呼びかけています。

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