国防

中国領土への戦力投入を目指す米陸軍・海兵隊

米国の決意に対して、日本はどう対処すべきか

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<「アクセスの獲得・維持」構想の概要>

 「アクセスの獲得・維持」構想の主要な狙いは、中国領土内に配置されているミサイル基地、海・空軍基地、陸上部隊などの中国の「A2/AD」戦略基盤の破砕である。そのため、統合作戦の一部として、米陸軍および海兵隊は中国領土内に戦力を投入し、下記の任務を遂行する。

(1)米軍の戦力投入を妨げる陸上配備の脅威(兵器と部隊)を無力化すること。その中には、米軍のセンサーや兵器を無効化するため、意図的に人口密集の都市部に埋め込まれた脅威を含む。

(2)遠距離から発射された火力の効果を持続すること

(3)戦略的な地域支配力を提供すること。例えば、持続的かつ高速で戦闘する能力や敵の領土への急襲などの迅速な危機対応能力

(4)地域の確保、占領及び/又は支配。特に、海軍の機動・行動及び/又は海上通商の防護にとって重要な海上交通のチョークポイントとなる地域

(5)敵国民を支配し、または影響下に置くこと

(6)敵部隊の撃破

(7)敵に聖域としての逃げ場を与えないこと

(以上、米陸軍・海兵隊の「アクセスの獲得・維持」構想(2012年3月公表)第8項「結論」から引用)

 このように、陸上戦力としての米陸軍および海兵隊は、海・空部隊と一体となって中国領土内に所在する軍事的脅威を排除してその戦略基盤を破砕するとともに、戦いの最終目的である領土とそこに住む人の支配に向けられる。これが、陸上戦力による「アクセスの獲得・維持」構想の本質である。

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